大学設置基準の大綱化
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大学設置基準の大綱化(だいがくせっちきじゅんのたいこうか)とは、日本で1991年(平成3年)におこなわれた大学設置基準等の改正を指す。これにより文部省の大学に対する規制が緩和された。
- ^ 新制大学設置の際に旧制専門学校等から昇格した大学の学部名称(教育、外国語、芸術、家政、水産、獣医等)は「その他学部」の範疇に含まれていた。
- ^ これらの学部のパイオニアである慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の総合政策学部と環境情報学部の設置は、大綱化以前の1990年(平成2年)であるが、SFCの構想は、大綱化を先取りしたものである。
- ^ 吉田文「 教養部の形成と解体」(国立学校財務センター研究報告 第6号「国立大学の構造分化と地域交流」第1部第3章)、平成14年3月
- ^ 例えば、有本章編「大綱化以降の学士課程カリキュラム改革」広島大学高等教育研究開発センター、平成16年
- 1 大学設置基準の大綱化とは
- 2 大学設置基準の大綱化の概要
- 3 参考文献
大学設置基準の大綱化
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「教養課程と専門課程」の記事における「大学設置基準の大綱化」の解説
1974年に広島大学が教養部を総合科学部へ改組したのを皮切りに、大学設置基準が大綱化した1991年(平成3年)以降、教養部所属や教養課程担当の教員を他の学部へ移動したり、独立した教養部を4年制の学部へ改組したりする事例が増加した。これによって昨今では、教養課程と専門課程をはっきりと区分している大学が減る傾向にある。代わって、一般教育科目と専門教育科目を在学中にいつでも履修できるようにした、いわゆるくさび形教育課程(四年一貫もしくは六年一貫教育課程とも言う)が増えつつある。 例えば、文学関係の教員は文学部へ、憲法を担当していた教員は法学部へ、物理や化学を担当する教員は理学部へ移籍した。また、言語文化学部、総合人間学部などのような独立した部署に改組した。多くの大学では旧教養課程を共通教育などといった名称に変え、必要な単位数を縮減した上で存続させている。そして、専門科目の履修を半年から1年程度前倒しで行われるようになった。これに伴い研究室配属などの時期も4年次から3年次へと前倒しになる大学・学部が増えた。
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