変ホ調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 17:01 UTC 版)
楽譜上の音(記音)の短3度高い音が出る移調楽器。基本形の変ロ調クラリネットと同じ指使いで完全4度高い音が出ることから、イタリア語では quartino とも呼ばれる。クラリネット属の楽器では、アルトクラリネット、コントラアルトクラリネットが同じ変ホ調の移調楽器であるが、単に clarinet in E♭ のように記された場合は小クラリネットを指す。前述の通り、小クラリネットの中で最も一般的に使用される。 エクトル・ベルリオーズは、『幻想交響曲』の第5楽章において、魔女に堕落した理想の女性を表現するために、この楽器の音色を利用した。また、「陰影に乏しく、カンタービレに向かない」(伊福部昭『管弦楽法』上巻282ページより)とされるが、モーリス・ラヴェルの『ボレロ』では息の長いソロも担当している。グスタフ・マーラーの交響曲では重要な役割を果たしており、交響曲第2番「復活」や交響曲第3番のように、変ホ調クラリネットを2本使う場合もある。
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変ホ調
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ベルリオーズ:幻想交響曲 マーラー:交響曲第1番 第3楽章に変ホ管の二重奏がある。 ラヴェル:ボレロ、ピアノ協奏曲ト長調、ダフニスとクロエ など ショスタコーヴィチ:交響曲第5番、第6番、黄金時代 など R.シュトラウス:英雄の生涯、ツァラトゥストラはこう語った など コープランド:エル・サロン・メヒコ
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