壁等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 04:55 UTC 版)
耐力壁は、建築物に作用する水平力及び鉛直力に対して安全であるように、釣合いよく配置しなければならない。 耐力壁の下枠・たて枠・上枠の寸法は、寸法形式204・206・208・404・406・408、又は厚さ38mm以上幅89mm以上とする。 耐力壁のたて枠の間隔は、65cm以下のうち、階数・積雪量に応じて定められた値以下とする。 耐力壁の仕様は、次の表による。 耐力壁の種類と壁倍率(片面貼りあたり) 耐力壁の種類 厚さ 釘の種類 釘の間隔 壁倍率 せっこうボード 12mm以上 GNF40 外周部@100mm以下、中間部@200mm以下 1.0 シージングボード 12mm以上 SN40 強化せっこうボード 12mm以上 GNF40 1.3 構造用せっこうボードB種 12mm以上 1.5 構造用せっこうボードA種 12mm以上 1.7 ハードボード 5mm以上 CN50 2.5 構造用合板2級 7.5mm以上 構造用パネル - 3.0 パーティクルボード 12mm以上 ハードボード 7mm以上 構造用合板1級 7.5mm以上 構造用合板2級 9mm以上 構造用合板1級 9mm以上 3.5 耐力壁の量は、X方向・Y方向のそれぞれにおいて、階数・積雪量・風圧力に応じて定められた値以上とする。 床面積1m2当たりの最低必要壁量(単位:cm) 平屋建て 2階建て 小屋裏利用3階建て 3階建て 1階 2階 1階 2階 1階 2階 3階 多雪区域以外 軽い屋根 11 29 15 38 25 46 34 18 重い屋根 15 33 21 42 30 50 39 24 多雪区域 垂直積雪量1m以下 25 43 33 52 42 60 51 35 垂直積雪量2m以下 39 57 51 66 60 74 68 55 外壁の見付け面積1m2当たりの最低必要壁量(単位:cm) 強風地域 50を超え75以下で、特定行政庁が地域ごとに定めた値(各階共通) その他 50(各階共通) 耐力壁線相互の距離は12m以下とし、かつ耐力壁線により囲まれた部分の水平投影面積は40m2以下(ただし構造耐力上有効に補強した場合は72m2以下)とする。 外壁の耐力線相互の交差する部分は、長さ90cm以上の耐力壁を1以上設けなければならない。 屋外に面する耐力壁のたて枠は、直下の床の枠組み又は直下階のたて枠に、専用の金物で緊結する。 耐力壁線に設ける開口部の幅は4m以下とし、かつその幅の合計は当該耐力壁線の長さの3/4以下とする。 幅90cm以上の開口部には、まぐさ及びまぐさ受けを設ける。 各部の緊結方法は、次によるか、()内の許容せん断耐力以上とする。たて枠と上枠又は下枠:太め鉄丸くぎCN90×2本 (1100N/1箇所当) 下枠と床版の枠組み材(1階):太め鉄丸くぎCN90@25cm間隔以下 (3200N/m) 下枠と床版の枠組み材(その他):太め鉄丸くぎCN90@50cm間隔以下 (1600N/m) 上枠と頭つなぎ:太め鉄丸くぎCN90@50cm間隔以下 (1600N/m) たて枠とたて枠又はまぐさ受け:太め鉄丸くぎCN75@30cm間隔以下 (2200N/m)
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