基本の雲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 09:34 UTC 版)
雲は、その形状や高さにより以下のように分類される。 雲の分布の概念図分類定義・条件通称・特徴画像層状雲 上層雲 巻雲 高度6000m以上、温度-25℃以下 すじ雲(以前は「絹雲」と称した。) 巻積雲 うろこ雲 、さば雲 巻層雲 うす雲、太陽や月の暈の原因 中層雲 高積雲 高度2000〜6000m ひつじ雲 高層雲 おぼろ雲 乱層雲 地面付近〜高度6000m 雨雲、連続した雨や雪を伴う。 下層雲 層積雲 高度500〜2000m 温度-5℃以上 うね雲 かさばり雲 くもり雲(団塊状の雲) 層雲 地面付近〜高度2000m きり雲(灰色〜薄墨色の雲) 霧雨の主原因。 対流雲 積雲 雲底高度300〜1500m 雲頂高度は6000m前後 わた雲 むくむく雲 晴れた日にあらわれる。上面がドーム形、下面が水平。 積乱雲 雲底高度600〜1500m 雲頂高度は最大16000m(対流圏界面付近) 雷雲、いわゆる入道雲。頂部が横に広がったかなとこ雲もある。 注1) 高度に関しては中緯度における目安。低緯度や高緯度では数百m〜数kmの違いがある。注2) 巻層雲は高層雲、高層雲は乱層雲とそれぞれつながって、雲底高度がもっと低い場合あり。積乱雲は下降気流の影響で雲底高度がもっと低い場合あり。注3) 乱層雲は以前下層雲だったが変更された。出現範囲は中層や下層が中心だが、上層にまたがることがある。また、高層雲も上層にまたがることがある。こういったことから、上・中・下層・対流といった区分は分類当初念頭に置かれていたような意味をなさなくなってきており、形式的なものになりつつある。 世界気象機関は、雲を10の基本形と数十の主・変種・副変種に分類している。雲には多くの俗称があるが、混乱を避けるために学術分野では呼称が統一されている。詳しくは雲形を参照のこと。
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