土留
土留
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 15:46 UTC 版)
土塁は叩いて固めることで完成時は乾燥すると固く頑丈となるが、土砂でできているものであるため風雨に弱く、叩き締めた状態のままにしておくと土砂が流出して崩壊してしまう恐れがあった。こうした、斜面崩壊を防ぐために土留を施す。 土塁の法面に、草を植えて繁殖させることで土塁崩壊を防いだ。芝を植えたものを芝土居(しばどい、しばどゐ)といい、積土に芝を混ぜ叩き固めたものもある。植えられる草は芝だけでなく、ジャノヒゲ、小笹、熊笹、竹なども植えられた。特に竹を植えたものは豊臣秀吉による御土居(京都府)や津山城(岡山県)にその例があり、津山城では「竹土手」と呼ばれていた。また、熊笹を植えたものは「熊笹土塁」とも呼ばれ、降雪の多い地域の城に例が多い。 また、土留には腰巻石垣(こしまきいしがき)という、底辺部に低く積んだ石垣も用いられた。
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