国際連合食糧農業機関の適正農業規範
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「適正農業規範」の記事における「国際連合食糧農業機関の適正農業規範」の解説
国際連合食糧農業機関 (Food and Agriculture Organization、FAO)が提唱している適正農業規範とは、実際の農業の現場で適用されるべき原則をまとめたものである。その目的は安全で健康的な食と非食品分野の農業を守り、同時に経済的な利益も確保することで、社会的にも環境的にも持続可能な農業をつくりあげることにある。 元々は、同組織が1970年代に農薬使用に関連した規範を作成したのが始まりで、これが適正農業規範の元祖とされている。 現在の規範はそれらの分析・発展を繰り返して完成したものである。 この規範は様々な種類・規模の農業現場で適用されることが推奨されており、持続可能な農業の手法として、総合的病害虫管理や総合的肥料管理(英語版)[要リンク修正]、保全農業(英語版)などが紹介されている。これらは基本的に次の4つの原則に則ったものである。 利益的にも効率的にも充分な収穫量を実現し、安全で栄養価も高い作物をつくる; 豊かな自然資源の更なる強化と維持に努める; 持続可能な農業を通して、持続可能な開発と労働者の生計を確立させる; 社会の文化的・社会的な需要に見合った農業を行う。
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