回転楕円体から球への等角写像とは? わかりやすく解説

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回転楕円体から球への等角写像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/11 13:45 UTC 版)

等角写像」の記事における「回転楕円体から球への等角写像」の解説

回転楕円体扁球)からの投影法についても同様にして等角写像定義することができるが、投影法の表式楕円積分を含むこととなり、解析的求めることが難し場合があるので、かつては既に知られ回転楕円体から球面への等角写像によって回転楕円体上の地物球面写像した後、球面からの正角図法地図投影することが行われた(二重投影)。 最も簡単なものは経度変えないもので、地球楕円体離心率を e {\displaystyle e\,\!} とするとき、地球楕円体上の地理緯度 φ {\displaystyle \varphi \,\!} から球面上の緯度正角緯度) χ {\displaystyle \chi \,\!} は次のように与えられる: χ = gd ⁡ ( gd − 1 ⁡ ( φ ) − e tanh − 1 ⁡ ( e sin ⁡ φ ) ) {\displaystyle \chi =\operatorname {gd} \left(\operatorname {gd} ^{-1}(\varphi )-e\tanh ^{-1}(e\sin \varphi )\right)} ただし、 gd( x ) {\displaystyle \operatorname {gd} (x)} はグーデルマン関数であり、 gd − 1 ⁡ ( x ) {\displaystyle \operatorname {gd} ^{-1}(x)} はその逆関数を表す。 もうひとつ方法経度方向拡大を行う(つまり全球写像すると重なり出てしまう)代わりに緯度方向縮尺の変化抑えようしたものである。投影しようとする範囲中心地点の地理緯度を φ 0 {\displaystyle \varphi _{0}\,\!} 、経度を λ 0 {\displaystyle \lambda _{0}\,\!} とすると、この中心地点における縮尺係数の、投影先の球面緯度についての二階までの微分係数を0とする条件課したとき、地球楕円体上の点 P ( φ , λ ) {\displaystyle P(\varphi ,\lambda )\,\!} は、球上の点 P ′ ( Φ , Λ ) {\displaystyle P'(\Phi ,\Lambda )\,\!} に次のようにして投影される: Φ = gd ⁡ ( α { gd − 1 ⁡ ( φ ) − gd − 1 ⁡ ( φ 0 ) − e tanh − 1 ⁡ ( e sin ⁡ φ ) + e tanh − 1 ⁡ ( e sin ⁡ φ 0 ) } + tanh − 1 ⁡ ( sin ⁡ φ 0 α ) ) Λ = α ( λ − λ 0 ) α = 1 + e 2 cos 4 ⁡ φ 0 1e 2 {\displaystyle {\begin{aligned}\Phi &=\operatorname {gd} \left(\alpha \left\{\operatorname {gd} ^{-1}(\varphi )-\operatorname {gd} ^{-1}(\varphi _{0})-e\tanh ^{-1}(e\sin \varphi )+e\tanh ^{-1}(e\sin \varphi _{0})\right\}+\tanh ^{-1}\left({\frac {\sin \varphi _{0}}{\alpha }}\right)\right)\\\Lambda &=\alpha (\lambda -\lambda _{0})\\\alpha &={\sqrt {1+{\frac {e^{2}\cos ^{4}\varphi _{0}}{1-e^{2}}}}}\\\end{aligned}}} この投影法ガウス正角二重投影 (Gauss conformal double projection) と呼ばれ戦前日本においてもこの方法により平面直角座標系(旧座標系)が形成されていた。

※この「回転楕円体から球への等角写像」の解説は、「等角写像」の解説の一部です。
「回転楕円体から球への等角写像」を含む「等角写像」の記事については、「等角写像」の概要を参照ください。

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