哲学としての世界の哲学と思想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/24 19:34 UTC 版)
「哲学史」の記事における「哲学としての世界の哲学と思想」の解説
これに対して、中国の哲学あるいは思想の歴史は普通は中国思想史と言い、またインドのものも別にインド思想あるいはインド哲学などと呼んで区別するのが普通である。アラブ・イスラム世界のイスラム思想あるいはイスラム哲学は、西欧哲学と同じようにギリシア哲学を基礎に置く哲学の体系だが、これとても哲学史の中では西欧に影響を及ぼした以上の見方がされることはおそらく少ない。こうしたものもすべて含めて、世界全域で営まれてきた哲学と思想の歴史を文化の壁を越えて語りたい時には、敢えて「世界思想史」といった表現を選ぶことがある。しかしその際には、哲学研究というよりも、比較思想研究といった色彩が強くなり、全体の歴史を捉えようとする動きが希薄ではある。
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