合成薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/09 14:23 UTC 版)
副腎皮質ホルモンと同等の効果がある合成薬は、脳腫瘍から皮膚病までさまざまな病気の治療に使用されている。デキサメサゾンとその誘導体は、ほぼ純粋な糖質コルチコイドで、一方プレドニゾンとその誘導体は、糖質コルチコイドとしての作用と鉱質コルチコイドとしての少しの作用とを持つ。フルドロコルチゾン(フロリネフ)は、合成された鉱質コルチコイドである。コルチゾール(ヒドロコルチゾン)は代替療法、例えば、副腎機能障害 (en:Adrenal insufficiency) と先天性副腎過形成症 (CAH) の治療に使われる。 合成された糖質コルチコイドは、関節痛または関節炎、巨細胞性動脈炎、皮膚炎、アレルギー反応、喘息、肝炎、全身性紅斑性狼瘡、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎とクローン病)、眼疾患(ブドウ膜炎)、サルコイドーシスの治療、そして、慢性原発性副腎皮質機能低下症、副腎機能障害など糖質コルチコイドの欠乏症の治療にも使われる。また、副腎皮質ホルモンは、嘔吐の抑制剤としてしばしば5-HT3受容体拮抗型制吐剤(例えば、オンダンセトロン)と組み合わせて使われる。 臨床実験では、副腎皮質ホルモンが目の障害である中心性網脈絡膜症(CSR。または、中心性漿液性脈絡網膜症;CSC)を引き起こすことが分かっている。
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