司空・太尉を歴任とは? わかりやすく解説

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司空・太尉を歴任

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 06:24 UTC 版)

皇甫真」の記事における「司空・太尉を歴任」の解説

その後中央復帰すると、侍中光禄大夫任じられた。 365年4月司空昇進し中書監兼務した。 367年10月前秦の晋公苻柳蒲坂で、趙公苻双が上邽で、魏公苻廋が陝城で、燕公苻武が安定で、それぞれ君主苻堅対す反乱起こしたその際苻廋は陝城を挙げて帰順条件前燕援軍要請した前燕魏尹范陽慕容徳前秦を討つ絶好機会であるとして、朝廷出兵要請した多く群臣がこの要請同意し慕容暐もこれに従おうとしたが、司徒慕容評前秦国力の高さと、慕容恪死して以降国内がまだ纏まっていない事を挙げて反対し、軍事行動を起こさなかった。 苻謏は慕容評慕容暐何ら遠謀持っていない事を知っており、救援軍派遣されないのではと懸念していたので、前燕重臣である慕容垂皇甫真手紙送って苻堅王猛はいずれ人傑です。燕の征伐久しく目論んでおりました。今、もしこの機会乗じて赴かなければ、燕の君臣はまさに『甬東の悔』(呉王夫差が越に敗れると、越王勾践により甬東(舟山群島)に島流し言い渡された。夫差はこれを拒絶し、かつて側近伍子胥進言用いずに越を滅ぼさなかった事を後悔しながら自殺した)を抱く事になりましょう」と訴えた慕容垂はこの書を読むと、私的な場で皇甫真へ「我らを患わせる者は必ずや秦だ。主上慕容暐)は春秋富み年齢若くて未だに政事に心を留めようとせず、太傅慕容評)の度量計略鑑みても、苻堅王猛抗う事は出来ぬぞ」と語った皇甫真は「その通りだ。これこそ繞朝(春秋時代秦の政治家)が言う『謀之不従可如何!(謀が聞き入れられなければ為す術が無い!)』という事だろう」と答えるのみであった結局反乱王猛鄧羌張蚝楊安・王鑒によって同年の内に鎮圧された。 同年12月太尉侍中転任した369年11月前秦使者として赴いていた大鴻臚梁琛と苟純が鄴に帰還した。梁琛慕容評へ、前秦前燕併呑準備進めており、近いうちにその軍勢到来するので防備固めるよう要請したが、慕容評取り合わなかった。梁琛慕容暐にも同様に訴えたが、彼もまた応じなかった。その為、梁琛皇甫真へも相談持ち掛けると、皇甫真深くこれを憂慮し慕容暐上疏して「苻堅我ら互いに使者往来させ、輔車の関係を保っておりますが、隣敵として等しく抗しあっており、国の勢い同一です。利があればそちらを優先するのは明らかであり、慕善の心などありません。久要(旧約)を崇めるために信を守ち、和を存続させる事などありはしないのです。近頃行人往来重ねており、またその軍は洛川まで出てきましたが、これは行軍路や要害の地、また国家内情について細かく調査するためなのです虚実をよく調べて奸計練り風塵内乱)を聞いて国の隙を窺うは、侵攻する上で常道です。今、呉王(慕容垂)が外奔(亡命)しており、敵は彼を謀主となすでしょうから、伍員伍子胥)の禍に備えなければありません(伍子胥災い避けて呉へ亡命し、後に滅ぼした)。洛陽并州壷関諸城命じ増兵して守備固め有事備えられますように」と訴えた。これを受け、慕容暐慕容評呼び出してこの件について尋ねたが、慕容評急に国境防備固めるような事をすればむしろ前秦疑念抱かせる事になるとして、結局取り合うことは無かった

※この「司空・太尉を歴任」の解説は、「皇甫真」の解説の一部です。
「司空・太尉を歴任」を含む「皇甫真」の記事については、「皇甫真」の概要を参照ください。

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