統一原子質量単位
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ダルトン(英: dalton、記号: Da)および統一原子質量単位(とういつげんししつりょうたんい、英: unified atomic mass unit、記号:u)は、主として原子や分子のような微小な粒子に対して用いられる質量の非SI単位である。 1 Da = 1.66053906660(50)×10−27 kg[注 1] である。
注釈
出典
- ^ “CODATA Value: unified atomic mass unit”. NIST. 2021年4月18日閲覧。
- ^ 斉藤勝裕、「物理・科学」の単位・記号がまとめてわかる事典、p.118、ISBN 978-4-86064-527-4、ペレ出版
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- ^ 吉野健一 2013, p. 476.
- ^ 吉野健一 2013, p. 438.
- ^ 表7 SI単位で表される数値が実験的に求められる非SI単位 pp.37-38、国際単位系(SI)第8版(2006)日本語版、(独)産業技術総合研究所 計量標準総合センター、2006
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- ^ 表7 SI単位で表される数値が実験的に求められる非SI単位 p.38 表7注(c)、国際単位系(SI)第8版(2006)日本語版、(独)産業技術総合研究所 計量標準総合センター、2006
- ^ CODATA proton mass in u.
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- ^ a b NIST Relative Atomic Mass.
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- ^ 吉野健一 2013, p. 467.
- ^ 国際単位系(SI)、国際文書第8版(2006) (PDF) 日本語版、p.38、表7および注(c)
- ^ a b unified atomic mass unit The NIST Reference on Constants, Units, and Uncertainty. US National Institute of Standards and Technology. 2019-05-20. 2018 CODATA recommended values
- ^ Gold Book A00497.
- ^ a b c グリーンブック (2009) pp. 57-58.
- ^ グリーンブック (2009) p. 143.
- ^ CODATA molar mass constant.
- 1 統一原子質量単位とは
- 2 統一原子質量単位の概要
- 3 派生単位
- 4 原子質量定数
- 5 脚注
原子質量
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原子1個の質量を原子質量 (atomic mass) と呼び、記号 ma で表す。原子質量の単位には、SI単位であるキログラム (kg) やグラム (g) よりも、統一原子質量単位(u = mu = 約 1.66×10−27 kg)か ダルトン (Da = u) が用いられることが多い。同じ元素の原子でも、同位体により原子質量は異なる。例えば銅には安定同位体が二つある。これらの原子の原子質量はそれぞれ ma(63Cu) = 62.929 597 72(56) u ma(65Cu) = 64.927 789 70(71) u である。( )内は下の桁の数値の不確かさであり、これらの原子質量の相対不確かさが 1×10−8 であることが分かる。天然に存在する全ての核種の原子質量は、この例のように極めて高い精度で測定されていて、一覧表にまとめられている。 原子 E の平均質量 ma(E) は、試料に含まれる元素 E の同位体の原子質量の加重平均である。 m ¯ a ( E ) = ∑ i x ( i E ) m a ( i E ) {\displaystyle {\overline {m}}_{\text{a}}(\mathrm {E} )=\sum _{i}x(^{i}{\text{E}})m_{\text{a}}(^{i}{\text{E}})} ここで、x(iE) は同位体 iE のモル分率である。同位体の存在比は試料ごとに異なるが、多くの場合これを天然存在比に等しいものとして ma を計算しても、十分に正確である。例えば銅の同位体の天然存在比は x(63Cu) = 0.6915(15) x(65Cu) = 0.3085(15) である。( )内は下の桁の数値の不確かさであり、試料により同位体存在比がこの程度違うことを示している。天然存在比を使って計算すると、銅原子の平均質量は ma(Cu) = 63.546(3) u となる。この平均質量の相対不確かさは 5×10−5 であり、同位体の原子質量の不確かさよりもずっと大きいが、通常の目的には十分な精度がある。より正確な平均質量が必要なときには、質量分析法で試料の同位体存在比が測定される。
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