北カリフォルニアと南カリフォルニアのライバル意識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 14:44 UTC 版)
「カリフォルニア州の文化」の記事における「北カリフォルニアと南カリフォルニアのライバル意識」の解説
カリフォルニア州は一つの州で統一されてはいるが、北カリフォルニア(ノーキャル)と南カリフォルニア(ソーキャル)は恐ろしいくらいのライバル意識を持っている。その誇りは住人の文化で大きな部分を占めている。州が成立して間もない頃、北カリフォルニア住人の多くはアメリカ合衆国北部の出身であり、南カリフォルニア住人の多くはアメリカ合衆国南部の出身だったという事実によるところが大きい。 このことは歴史的にも地域方言や政治の傾向における違いで明らかである。南カリフォルニアは昔から保守的な傾向があり、北カリフォルニアはよりリベラルな傾向がある。この点では州と国政において保守派の間で「サンフランシスコ価値観」という言葉が軽蔑的な意味合いのものになってきた。その初期の例として、1860年大統領選挙では、南部民主党のジョン・ブレッキンリッジが南部の郡を制したが、人口の多いサンフランシスコ・ベイエリアで共和党のエイブラハム・リンカーンが制し、結果的にカリフォルニア州で勝利した。しかし、南カリフォルニアも次第にリベラルな傾向が出てきており、2008年大統領選挙では、ロサンゼルス郡の投票者の約30%が共和党候補に投票しただけだった。民主党候補のバラク・オバマは、歴史的に共和党の地盤だったサンディエゴ郡、リバーサイド郡およびサンバーナーディーノ郡を制し、オレンジ郡では僅かに及ばないだけだった。 ライバル意識はプロスポーツの世界でも顕著である。特に下記の組合せではライバル意識が強い サンフランシスコ・ジャイアンツとロサンゼルス・ドジャース、野球 オークランド・アスレチックスとロサンゼルス・エンゼルス、野球 サンノゼ・シャークスとアナハイム・ダックス、ロサンゼルス・キングスの双方、アイスホッケー サンノゼ・アースクエイクスとロサンゼルス・ギャラクシー、サッカー ロサンゼルス・レイカーズとサクラメント・キングス、バスケットボール サンフランシスコ・フォーティナイナーズとロサンゼルス・ラムズ、アメリカンフットボール、ラムズが移転するまで
※この「北カリフォルニアと南カリフォルニアのライバル意識」の解説は、「カリフォルニア州の文化」の解説の一部です。
「北カリフォルニアと南カリフォルニアのライバル意識」を含む「カリフォルニア州の文化」の記事については、「カリフォルニア州の文化」の概要を参照ください。
- 北カリフォルニアと南カリフォルニアのライバル意識のページへのリンク