功過格とは? わかりやすく解説

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こうか‐かく〔コウクワ‐〕【功過格】

読み方:こうかかく

道教で、日常的な行為をすべて功(善行)と過(悪行)に分け、その善悪大きさそれぞれ点数化して示した道徳実践のための指導書


こうかかく 【功過格】

中国民間行われた善行勧めるための道徳律行為を功(善)と過(悪)に分け点数をつけて計算し、それによって天の賞罰があるとした。それを載せた書をもいう(『善書』とも)。宋代以降盛行日記風に記入し月末年末計算する(格は行為の項目をいう)。

功過格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 02:32 UTC 版)

道教」の記事における「功過格」の解説

同じく宋代以降流行した「功過格」は、行為善悪点数によって示し、その数値によって自分行い反省し道徳実践に向かうように勧めた書の総称である。現在伝わる最古の功過格は1171年浄明道道士によって伝えられとされる『太微仙君功過格』であるが、当初道士信徒対象規律具体化した道教教団的な色彩が濃いものであった明末になると、より庶民開かれた日常的行為規範として簡潔な功過格が生まれた。たとえば、「重病人を一人救うと10ポイント」「人の財物盗んだ場合百銭マイナス1ポイント」というように細かに点数定められており、人々は寝る前に「簿籍」(功過簿)にその点数正直に記入し自分功過総数知り自身道徳的行為省察した。 善書・功過格を実践した人物として著名なのが袁了凡で、彼は当初人間の運命定められているという宿命論的思考持っていたが、功過格を授けられ自分意思善行によって運命改変することができるという立命論(造命論)の立場転じた。彼は功過格を実践して願い成就して進士至り民衆善書広め下級知識人層に影響与えた

※この「功過格」の解説は、「道教」の解説の一部です。
「功過格」を含む「道教」の記事については、「道教」の概要を参照ください。

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