利水~1994年大渇水~
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 08:55 UTC 版)
「弥栄ダム」の記事における「利水~1994年大渇水~」の解説
後者の例であるが、1994年夏に全国を襲った大渇水は四国で早明浦ダム(吉野川)が枯渇し四国四県で深刻な給水制限と産業への被害、東海地方では牧尾ダム(王滝川)が枯渇し知多半島では一般世帯で1日19時間断水、トヨタ自動車では工場操業の短縮・休止に追い込まれ中部地方の経済に深刻なダメージを与えた。 この中で小瀬川流域でも8月から約140日間の給水制限を余儀無くされたが、ダムの利水容量を効率的に使用する事で渇水を乗り切った。仮に弥栄ダムが無く小瀬川ダムのみの場合、同様の給水制限を実施すると期間は倍の280日間に及んだと言われている。この日数は1978年(昭和53年)に北部九州を襲った「福岡砂漠」に匹敵するもので、中小商店の倒産や農業への深刻な影響を及ぼしている。こうしたことから弥栄ダムによる利水が、渇水による給水制限期間を短縮できたと考えられている。
※この「利水~1994年大渇水~」の解説は、「弥栄ダム」の解説の一部です。
「利水~1994年大渇水~」を含む「弥栄ダム」の記事については、「弥栄ダム」の概要を参照ください。
- 利水~1994年大渇水~のページへのリンク