判明している生涯とは? わかりやすく解説

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判明している生涯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 07:26 UTC 版)

エンヘドゥアンナ」の記事における「判明している生涯」の解説

その名はシュメール語で、「天において讃えられる主人女主人)」、あるいは「アン天空神)の飾りである主人女主人)」を意味する。彼女はシュメール神話パンテオン中でもイナンナ神を最も讃えており、シュメール神話イナンナアッカド神話イシュタル一体化するのに大きな役割果たしたウル市から出土したアラバスター製の奉納円盤には、ジッグラトの前で参拝する集団描かれている。聖水を注ぐ神官後ろでは、頭に被り物をした女神官が侍女二人従えて鼻に手を添えて祈っている。円盤の裏面には「アッカドサルゴンの娘」という碑文があるため、この女神官エンヘドゥアンナだと考えられている。サルゴン王は家族たち重要な地位につけることに成功しており、娘エンヘドゥアンナナンナ神の「エン」(エン女神官)になった。これ以後王女エン女神官になる伝統紀元前6世紀新バビロニア末期まで続いたが、エンヘドゥアンナは現在判明している限りその最古の例となる。円盤後ろには「ナンナジル(zirru)」という文言見られるが、Joan Westenholz は月神ナンナ配偶神である女神ニンガル化身あるいは名代という説を支持している。 エンヘドゥアンナ後年自身の最も有名な詩である『ニンメシャルラ』(Nin-me-sara, 『イナンナ女神賛歌』)の中でイナンナ神に助け呼びかけている。彼女の甥にあたる第四代王ナラム・シン時代領土拡大したアッカド王国内では反乱が相次ぎ、彼女もエン女神官の地位から追放されていた。前述奉納円盤壊れかたが激しいのは、この反乱の際に破壊されたためと見られる。Annette Zgoll によればシュメール人信じるところでは、このとき彼女が『イナンナ女神賛歌』を書いたことによりイナンナ神が彼女の祈り聞き入れナラム・シン9つ戦い勝ち抜いてシュメールアッカド統合回復した。この戦いの後エンヘドゥアンナは再びエン女神官の地位戻っている。

※この「判明している生涯」の解説は、「エンヘドゥアンナ」の解説の一部です。
「判明している生涯」を含む「エンヘドゥアンナ」の記事については、「エンヘドゥアンナ」の概要を参照ください。

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