初期のもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2008/10/04 13:33 UTC 版)
2003年9月、マサチューセッツ大学アマースト校教授のラブレー (Derek R.Lovley) とチョードリー (Swades Chaudhuri) は、砂糖を分解する新種の微生物を利用した砂糖電池の実用化の可能性を示唆した。 この新発見された微生物は砂糖などの炭水化物を酸化させる際に長期間の安定した電力を生産することが可能で、松下電器産業などの企業が従来の炭水化物から電力を得ようとしている方式で電力生産を行った場合には10 %程度の砂糖→電力への変換しか行えなかったが、この微生物を利用した電力生産を行った場合にはその効率が80 %まで向上する可能性を語っている。また、従来方式では効率向上のために毒性のある媒体を使用せねばならなかったが、微生物方式では媒体が必要ないことが大きなメリットであるとしている。 この微生物を利用した電力生産方式では理論上カップ1杯に満たした砂糖で60ワット電球を17時間点灯させることが可能としているが、商業実用化のためには高電圧を得ることや電力生産の速度についても解決すべき問題があるとラブレーは語っている。
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