初代宣伝カー「カバ車」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 13:55 UTC 版)
「カバヤ食品」の記事における「初代宣伝カー「カバ車」」の解説
1952年(昭和27年)から7年間、カバの胴体を象った宣伝カー「カバ車(カバしゃ)」を使ったキャンペーンも行うなど、地方に本社を置く製菓会社としては異色の宣伝活動を行った。この「カバ車」は、排気量1000ccのトヨペットトラックのシャーシを利用した車両で、カバの背中にカバヤキャラメルの箱を載せるというスタイルであった。 車体製作は広島ボディーが担当、設計にあたってはモックアップとして実物大のクレイモデルを作成し、それに合わせて手作業で車体を製作した上で架装したが、製作に半年を要した。標準的なベース車両の価格が当時約40万円だったのに対して、「カバ車」は1台約125万円であった。15台が製造されたが、全て手作業による製作だったため、1台1台が微妙に表情が変わっていたという。 完成した車両は、1952年(昭和27年)4月に岡山市立出石小学校の校庭でお披露目を行った上で、日本全国を走行し、話題を提供した。山道で「カバ車」と対向した馬車馬が動かなくなったり、農作業中の牛が「カバ車」を見て暴れだした、というエピソードが残されている。しかし、交通規制等の理由により、「カバ車」は昭和30年代に全て廃車となった。現存する車両はなく、本社にミニチュアモデルが残されただけであった。
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