切り株を飛び越えるプラウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 06:10 UTC 版)
スタンプ・ジャンプ・プラウ(Stump-Jump plough)は、1870年代にオーストラリア人によって発明され、新しく開墾した農地で、多くの木の切り株や岩などを除去するのに多大な資金がかかるのを抑えるために設計された。プラウは、所定の位置にプラウ・シェアを保持するために可動式の錘を使用する。木の切り株や岩石などの他の障害に遭遇すると、プラウ・シェアは上方に振り上げられて障害物をかわしてプラウのハーネスやリンケージが破損することを防ぎ、障害物を乗り越えると錘の作用で元に戻り耕起を継続することが出来る。 その後開発されたディスク・プラウは、より簡単な仕組みで、湾曲した円盤を進行方向に対して大きく傾けてセットして土壌に食い込ませ、円盤が壊れない程度の何かの大きな衝撃が加わると、回転するように障害物を乗り越える構造であった。円盤が進行方向に引きずられるとき、円盤の鋭い縁が土壌をカットし、湾曲した円盤の表面が回転しながら土壌を上に持ち上げて脇に投げ飛ばす。モールドボード・プラウと同じ位に土壌を反転させるわけでは無いが、土壌流失の防止に効果があるのでこれは不都合とは考えられておらず、ディスク・プラウも土壌を持ち上げて砕く作用がある。
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