三省堂 大辞林 |
「冬子」の用例一覧
長谷川時雨 傘 (青空文庫)
り唄をうたつて夢中だ。湯殿では、ザアザア水音をさせて、箒をつかひながら、これも元氣な聲で、まけずに 郷土 ( くに ) の唄をうたつてゐる。私は細目に、玄關の障子をあけてみた。 「冬子は見えてをりませうか?」 洋服で、骨の...
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牧野信一 波の戯れ (青空文庫)
頬杖をして、ぼんやりしてゐると眼の前の腰窓がそつと開いて、冬子の顔が現れた。 「兄さんを知らない?」 「寝てゐるよ。」 私は左手の襖を指さした。 「兄さん!」 冬子の疳高い声が隣りの部屋に聞えた。 ——縁側...
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牧野信一 黄昏の堤 (青空文庫)
かけられた。 小樽は、冬子だな! と直ぐに気づいたにも拘はらず、その瞬間には飛びあがるほど 喫驚 ( びつくり ) した。 「冬ちやんか?」 「あしたあたりを東京へ帰らうと思ふので、これから町へ、ちよ...
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