使途不明金の発覚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 23:35 UTC 版)
1968年1月26日、日大理工学部教授(教務部長兼評議員)Oが裏口入学で3000万円を得ていたことが新聞報道された。 さらに同年4月14日、国税局が日大の11学部と2高校への監査で昭和38年から昭和42年までの5年間で合計約20億円の使途不明金があったことを発表し、5月5日には日大の使途不明金と源泉脱税は合計34億円にのぼると公表された。これにより、入学金・授業料・寄付金などの約一割を大学本部へ「総合費」として納付し収入を隠匿するという、学部の独立採算制を利用した金の流れのみならず、日大のずさんな管理体制が白日の下に晒された。 使途不明金の実際の使い道は、 教職員への非課税手当(給与規定にないヤミ給与) 本部役員への献納金 学生対策費(学生運動を妨害するための体育会、応援団の予算) 組合対策費(教職員組合へのスト破り) 社交渉外費(古田重二良を会長とした日本会の他、後援会を通じた政財界への献金) などであった。
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