作品誕生の経緯と原稿完成までの流れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 02:38 UTC 版)
「探偵ボーズ21休さん」の記事における「作品誕生の経緯と原稿完成までの流れ」の解説
先行して少年誌で連載が始まっていた『金田一少年の事件簿』(『週刊少年マガジン』、1992年連載開始)や『名探偵コナン』(『週刊少年サンデー』、1994年連載開始)のヒットを受け、『週刊少年チャンピオン』の編集部がミステリー漫画の原作を書ける人物を探し始めたところから、本作の企画がスタートした。 何人かの紹介を経て、まずは新保博久に声が掛かる。そして新保が徳山諄一に声を掛け、この2人で「新徳丸」として原作を手掛けることとなった。なお2人に話が来た時点で、「21休さん」(21代目一休)というキャラクターや基本設定はすでに作り上げられており、倒叙もののスタイルを採ったのも編集部側の意向であった。倒叙形式を編集部が提案したのは、主人公の前に次々と強敵が現れ、それを倒していくという少年漫画の王道をミステリー漫画に当てはめると、倒叙ものという形になるのではないかという考えからであった。 実際の進行に際しては、新徳丸の2人と編集者の会議により、まずストーリー展開が決定された。トリックも含めた全体のアイディアがまとまると新徳丸がシノプシスを書き、それを受けて作画担当の三浦とりのがネームを描く。それに対して新徳丸側が、『「こういうふうに描かれては困る」とか、いろいろ口を突っ込み』、三浦が最終的な原稿にまで仕上げていった。 三浦が原作にはないストーリー展開を追加することもあった。たとえば、「誘拐犯はポケベルで笑う」第9話で犯人が警察の監視の目をすり抜けるために自身の替え玉を用意する展開は原作にはなかった部分である。 トリックの多くは徳山が発想したものだった。徳山が最初のきっかけとなる案を出し、それに新保が「ツッコミ」を入れていくことで次第に形にまとまっていく、という流れで本作のトリックは生み出されていたという。 第2エピソード「死体もあるよコンビニは」は、新保がクイズ番組「マジカル頭脳パワー!!」内のミニ推理ドラマコーナー「マジカルミステリー劇場」の原案スタッフの1人だった際に考え付いていた設定を使用したものであった。
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