伊藤の補題とは?

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伊藤の補題

読み方いとうのほだい
【英】:Itô's lemma


拡散過程X_t \,微小時間dt \,での平均\mu (t, X_t) {\mbox{d}}t \,, 分散\sigma^2 (t,X_t) {\mbox{d}}t \,与えられるとき, 確率微分方程式では

{\mbox{d}}X_t=\mu(t,X_t){\mbox{d}}t +\sigma (t,X_t) {\mbox{d}}B_t \,

表現する. ここでB_t \,ブラウン運動である. さらにY_t=g(t,X_t) \,変換すると, Y_t \,は伊藤の補題により,

\mbox{d}Y_t = g_t(t, X_t) \mbox{d}t + g_x(t, X_t) \mbox{d}X_t + (1/2)g_{xx}(t, X_t)(\mbox{d} X_t)^2 \,

満たす.

ただし({\mbox{d}}X_t)^2 \,は, 計算規則

{\mbox{d}}t \cdot {\mbox{d}}t = {\mbox{d}}t \cdot {\mbox{d}}B_t = {\mbox{d}}B_t \cdot {\mbox{d}}t = 0, \ \ {\mbox{d}}B_t \cdot {\mbox{d}}B_t={\mbox{d}}t \,

により与えられる.



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伊藤の補題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/08/18 16:18 UTC 版)

確率論において、伊藤の補題(いとうのほだい、Ito's lemma)は、日本人数学者伊藤清による、ランダムな要因を持つ確率過程に関する定理。

デリバティブのような数理ファイナンスなどで利用される。

目次

ステイトメント

第 1 補題

f がブラウン運動Wt上の実数関数とし、Wtについて3回以上微分可能とすると

df(W_t) = f'(W_t)dW_t + \frac{1}{2} f''(W_t)dt

が成立する。

つまり、ブラウン運動上の実数値関数をテイラー展開すると、3次以上の項は0となる。すなわち、2次までのテイラー展開の剰余項が0となることがわかる。(証明は伊藤ルールを使って2次までのテイラー展開の剰余項が0になることを示せばよい。)

伊藤ルールとこれを組み合わせて次のような計算ができる。

de^{W_t^2}= 2W_t e^{W_t^2} dW_t + (e^{W_t^2} + 2W_t^2 e^{W_t^2} )dt

第 2 補題

f がブラウン運動 Wt 上の実数値関数関数とし, Wt について3回以上偏微分可能とすると

df = \frac{\partial f}{\partial W_t} dW_t + \left(\frac{\partial f}{\partial t}  + \frac{1}{2} \frac{\partial^2 f}{\partial W_t^2}\right)dt

が成立する。

第 3 補題

確率過程 {Xt}確率微分方程式

dXt = f(Xt,t)dWt + g(Xt,t)dt

に従っているとき, h がブラウン運動 Wt 上の実数値関数関数とし、Wt について3 回以上偏微分可能とすると


dh = \frac{\partial h}{\partial X_t}f(X_t ,t) dW_t + \left\{\frac{\partial h}{\partial t}  + \frac{\partial h}{\partial X_t}g(X,t) + \frac{1}{2}\frac{\partial^2 h}{\partial X_t^2}(f(X_t ,t))^2 \right\} dt

が成立する。





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