代表的な新聞小説家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 07:13 UTC 版)
日本近代文学で代表的な新聞小説家は、1907年(明治40年)に『朝日新聞』の専属作家となった夏目漱石であろう。漱石は、「文壇の裏通りも露地も覗いた経験のない、教育ある且尋常なる」(「『彼岸過迄』に就て」『朝日新聞』1912・1・1から引用)一般読者のために、彼らの期待のあり方をたくみに念頭に入れて、『虞美人草』(1907・6・23~10・29)以降すべての作品を執筆した。読者側としても、毎日、毎日、きのうの余韻に浸りながら本日分を読み、あしたへと期待をつないだわけである。こうした新聞小説における作者と読者の関わり方は、今日流の全集本文を読むだけではなかなか窺い知れないものである。
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