他の作品の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/26 14:23 UTC 版)
アルフレード・カゼッラによると、第1楽章(賛歌)の冒頭の旋律はおそらくショパンの『バラード第2番』作品38に由来する。M・A・カーによればこの楽章の別の箇所にも同じ曲の影響が見られる。 同じくカーによると、第2楽章(ロマンツァ)のモデルはやはりショパンの『ピアノ協奏曲第1番』第2楽章ロマンツェであり、第3楽章(ロンドレット)のモデルはモーリス・ラヴェル『クープランの墓』のメヌエットであるという。 第4楽章(カデンツァ)は、草稿によればストラヴィンスキーのピアノのコーチであったイシドール・フィリップによる指の練習のための教本を元にしている。 ストラヴィンスキーは既存の曲を露骨に引用することがしばしばあるが、『イ調のセレナーデ』の場合は元にした曲とは全く違った音楽になっている。 一方、『イ調のセレナーデ』はフランシス・プーランクに強い影響を与え、その『グローリア』(1959)の出だしは第1楽章(賛歌)冒頭のオマージュになっている。
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