他のキリル文字との差異
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/02 02:51 UTC 版)
「セルビア語キリル・アルファベット」の記事における「他のキリル文字との差異」の解説
セルビア語のキリル・アルファベットでは、他のスラヴ語派のキリル文字の一部を使用していない。セルビア語には硬音記号(ъ)、軟音記号(ь)は用いられず、軟音記号を合字として取り込んだЉやЊがあるのみである。また、ロシア語やベラルーシ語などで用いられるЭや半母音のЙやЎ、軟母音のЯ(ya)、Є(ye)、Ї(yi)、Ё(yo)、Ю(yu)は用いられず、軟母音は2文字にわけてそれぞれЈа、Је、Ји、Јо、Ју、半母音はЈと書かれる。Щも用いられず、発音によってШч、あるいはШтと表記される。 セルビア語とマケドニア語のイタリック体や筆記体は、小文字のб、п、г、д、тの5文字で他の多くの言語で用いられるものと異なっている(ただし、マケドニア語の筆記体ではшの斜体において下部に線をひかない)。このことはUnicodeの構築にあたって障害となった。これらの文字は斜体のときのみ字形が異なり、斜体ではないときには同じ文字となり、同じコードを使用していた。セルビア語のために独自に構築したフォントセットによってこの問題の解決が試みられたが、汎用的なコンピュータではセルビア語よりも東スラヴ語派の字形が収蔵されている。
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