人種差別や移民との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 09:18 UTC 版)
「ストリートギャング」の記事における「人種差別や移民との関係」の解説
ストリートギャングはアフリカ系、ヒスパニック系など、特定の人種あるいは民族のメンバーのみで構成されていることが多い。この背景には、アメリカでは必ずしも末端では人種差別が払拭されてはおらず、また、比較的近年になって移民してきた人々は確固たる社会基盤を持たないことから経済的に貧しいことが多く、これら社会基盤に乏しく貧しい家の子供達が、特定の肌の色を持つ者同士で集まって、小集団を結成し、活動するケースがあったことが原因であると思われる。このようにして結成された、有色の肌を持つ特定人種のみにて構成されたギャングを、しばしば有色人種を指し差別的意味合いを持つ「カラード」を付けカラード・ギャングと呼称した時代もある(→クリップスおよびブラッズを参照)。アフリカ系メンバーからなるクリップスやブラッズ、チカーノと呼ばれるメキシコ系メンバーからなるエイティーンス・ストリート・ギャングやスレーニョス、エルサルバドル移民を中心としたラテン系メンバーからなるマラ・サルバトルチャ、アルメニア系メンバーからなるアルメニアン・パワー、アジア系メンバーからなるボーン・トゥ・キルなどがこれにあたる。(また、オセアニアには先住民族、ヨーロッパでは中東系など移民のギャングが存在する)一方、白人メンバーのみで構成されたナチ・ローライダーズやパブリック・エネミー・No.1などもあり、これらの組織では白人至上主義を掲げている。
※この「人種差別や移民との関係」の解説は、「ストリートギャング」の解説の一部です。
「人種差別や移民との関係」を含む「ストリートギャング」の記事については、「ストリートギャング」の概要を参照ください。
- 人種差別や移民との関係のページへのリンク