二人の前を行き過ぎた人間たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 08:25 UTC 版)
「塩の街」の記事における「二人の前を行き過ぎた人間たち」の解説
谷田部 遼一(やたべ りょういち) 海へ向かう途中に倒れて真奈に助けられた青年。幼馴染みの海月との最後に彼女をきれいな海に溶かすことを約束し、海月の塩の亡骸をリュックに詰め込んで旅に出る。旅の途中で飢えていたところを真奈に保護され、秋庭たちの協力を得て目的地の海に向かう。最期は海月の亡骸を海に撒いて2人と別れた後、自らも海に溶けて一緒になった。 海月(みつき) 遼一の幼馴染み。将来を約束した相手がいたが、塩害にかかったとき「本当は遼一のことが好き」だと気づき、死ぬ前に遼一のところに来てその気持ちを伝え、彼の腕の中で最期を迎えた。 トモヤ 囚人。罪は明らかにされていないが懲役1年6ヶ月の判決を受けていた。その後は塩害にかかり、怖くなった彼は自衛官を殺害し刑務所を脱走。遼一を海に送ってきた帰路についていた秋庭と真奈を銃撃する。その後2人の家に上がり込んで占拠するうち真奈の姿・料理などの特徴が彼が憧れ、淡い恋心を抱いていた横山ユウコに重なり、最期は真奈に優しくしてくれと懇願した後、彼女を想いながら息を引き取った。 後に入江から塩化実験の被験体であったことを明らかにされる。その際に入れられた部屋の壁は白く光っていて綺麗だったと彼自身は語っていたが、これはすべて結晶から削ってきたものでできていた。ここで彼は塩害に感染し、塩化が始まった。 横山 ユウコ(よこやま ゆうこ) トモヤが通っていた高校のクラス委員。トモヤがひそかに憧れていたが、照れて素直な気持ちを言えなかった。
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