九軍神
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真珠湾攻撃において特殊潜航艇に乗組んで戦死した9名が、その後の大本営発表に基づき、軍神として大きく報道された。一命を賭して作戦に殉じた姿勢が称賛され、また彼らの母親に対しても「日本の母」として注目が集まった。続いて読売新聞が日本文学報国会と提携して、「日本の母」を訪ねて顕彰するという運動も行われた。
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九軍神
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大東亜戦争中のハワイ海戦(真珠湾攻撃)において、甲標的に乗組み、未帰還となった海軍大尉(戦死後に海軍中佐)岩佐直治ら以下の9名が「特別攻撃隊の偉勳」として軍神とされた。(1942年3月6日海軍省発表) 岩佐直治 中佐 横山正治 少佐 古野繁実 少佐 広尾彰 大尉 佐々木直吉 特務少尉 横山薫範 特務少尉 上田定 兵曹長 片山義雄 兵曹長 稲垣清 兵曹長 潜航艇は1隻2人乗りで、生存者の酒巻和男少尉は捕虜となったのだが、大本営発表ではこの事実は伏せられた。但しVOAの報道により実態は密かに流布された。 甲標的の訓練が行われた三机湾(愛媛県伊方町)には慰霊碑が設置されている。 九軍神を題材にした文学作品には、坂口安吾の短編小説『真珠』があり、詩人の佐藤春夫、斎藤茂吉、高浜虚子も以下のような献句を綴っている。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}ますら男のかたき心にかねてより水漬屍をこひねがひ時到る日を待てりしか 友九人ねがひは一つ —佐藤春夫「特別攻撃隊軍神の頌の(一)」 九つの軍の神のおもかげをすめらみことはみそなはしますにごりなくひたぶるにしてささげたる九御命あふがざらめや そのこころ極まりぬればあなこ漬け特別攻撃隊の名をぞとどむる —斎藤茂吉 其名こそ春あけぼのの目にさやか若草に老の涙はけがらはし母子草 その子の母もうち笑みて —高浜虚子「軍神九柱」
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