下国府遺跡とは? わかりやすく解説

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下国府遺跡

名称: 下国府遺跡
ふりがな しもこういせき
種別 史跡
種別2:
都道府県 新潟県
市区町村 佐渡市
管理団体
指定年月日 1976.06.21(昭和51.06.21)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: S51-6-011[[下国府]しもこう]遺跡.txt: 小佐渡山系から国仲平野突出した舌状台地先端部に位置する遺跡である。昭和50年真野町教育委員会により発掘調査され、その結果二重の溝によって方形囲まれ内部に、2棟掘立柱建物整然と配置した特異な遺構検出され、これに伴って9世紀前後考えられる遺物多量に発見され注目された。
 外濠は、幅1.4メートル測る雄大なものであり、南北36メートル東西32メートル範囲囲み内濠は、幅0.2~0.7メートル測るやや細い溝であり、外濠とほぼ各辺を平行させて、南北26メートル東西23メートル長方形範囲囲んでいる。この2条の濠の内部には東西に軸をもつ掘立柱建物南北2棟、5メートル間隔をおいて東に少し寄せて建てられている。2棟建物近似した規模をもち桁行3間、梁間2間をはかるものであって板葺きないしは草葺き屋根をもつものであった考えられている。
 本建築遺構は、一定の設計基づいて営まれたものであり、内濠東北の隅を欠き屈折するといった特異な配慮もあってきわめて注目される構造形態とっている。
 本遺跡所在地は、南に佐渡国分寺総社、北に条理地割、西に奈良朝屋瓦を伴う礎石建物遺構など囲まれ国府域の観の強い地域であり、加えて遺跡所在地元禄検地帳に「下国府」の名でも呼ばれていることをも考え合わせるならば、佐渡国府に関連する官衙なり館舎などの一つかと思われる重要な遺跡である。
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史跡:  上高津貝塚  上黒岩岩陰遺跡  下之郷遺跡  下国府遺跡  下小松古墳群  下山古墳  下布田遺跡

下国府遺跡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 04:40 UTC 版)

下国府遺跡(しもこういせき)は、新潟県佐渡市竹田にある遺跡雑太城の北東500メートルほどの位置で発掘された平安時代前期の遺跡であり、上国府(佐渡府内)に付随した施設である。1976年(昭和51年)6月21日に、国の史跡に指定された[2]


  1. ^ 下国府遺跡” (日本語). さど観光ナビ. 2020年12月9日閲覧。
  2. ^ 国指定 記念物:下国府遺跡[佐渡の文化財]”. www.city.sado.niigata.jp. 2020年12月9日閲覧。
  3. ^ a b c d 国指定文化財等データベース”. kunishitei.bunka.go.jp. 文化庁(一部改変あり). 2020年12月9日閲覧。


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