ヴェネチアンビーズ
ヴェネチア(ムラノ島が有名)で作られたガラスビーズの総称。 ソーダガラス(*)で作られており、離型剤が使われていないためビーズ穴が透き通っているのが特徴。 ガラスを金属製の棒に巻き取って作られるビーズの場合、通常、完成後に棒を容易に抜き取ることができるように、棒に離型剤をあらかじめつけておくためにビーズ穴に離型剤(白い粉のようなもの)がつきますが、ヴェネチアンビーズの場合、銅の棒に直接ガラスを巻き取り、完成後に硝酸で銅の棒を溶かすためにビーズ穴が透き通ります。 インドや中国では、ヴェネチアンビーズの製作技術を習得するなどして、ヴェネチアン風の(ヴェネチアンスタイルの)ビーズも作られており、これらもヴェネチアンビーズとして販売されていることもあります。 ヴェネチア以外で作られたヴェネチアン風のビーズについては、ヴェネチアから輸入したガラス材を使用していればヴェネチアンビーズと呼べる、いくらガラス材を輸入していても製作地がヴェネチアでない以上、ヴェネチアンビーズとは呼べない、など諸説あるようです。 関連情報: *ベネチアとベネチアのガラスとビーズの歴史@la gatta *ベネチアンビーズの基礎知識@la gatta *ベネチアンビーズ用語集@la gatta (*)ソーダガラスは酸化ナトリウム・ソーダ灰を含むガラスで、鉛ガラスに比べて溶けにくく、屈折率はクリスタルガラスに比べて低いのですが、発色に優れいてます。 ソーダガラスを使う場合、炉でガラスを溶かし、鉄の棒に巻き取って冷めないうちに成型する、”ホットワーク(Hot Work)”と呼ばれる方法が取られます。 |
関連用語:ソーダガラス,ムッリーネ,カンネ,ピューマータ,ヴェッテ,ソンメルソ,ペスタッチョ,オセアニカ,コンテリエ,ブロービーズ,ボットーネ,インドビーズ,オッキオ,フィオーレ,フォイルビーズ |
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