ワインの産地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 18:06 UTC 版)
「フィンガー・レイクス」の記事における「ワインの産地」の解説
フィンガー・レイクス周辺は、ニューヨーク州において最も大規模にワインの生産を行っている地域である。カユガ湖、セネカ湖、キューカ湖、カナンデーグア湖、ヘムロック湖、コニーシャス湖の周辺には、100を超えるワイン醸造所やワイン用のブドウを作る畑が存在する。これは、これら水深の深い湖が存在するために、周辺の気候が影響を受けているからである。水の比熱は大きいため、このような湖が存在すると、秋の収穫前に霜が降りるのを防ぎ、冬でも比較的暖かいという気候となっている。さらに、やはり湖のおかげで、春のブドウの成長期に霜(遅霜)が発生することも防いでくれる。このように、湖岸付近はブドウ栽培に適するため、この付近でブドウ栽培、及び、ワイン醸造が盛んとなった。(もちろん、この地方にワインを好む民族が居住したことも、ここでブドウが大々的に作られるようになった要因ではある。)なお、ここで育てているブドウの品種は様々だが、北アメリカの野生種の栽培も行っている。現在、この地方のワイン醸造所の多くは、観光客の受け入れも行うようになっている。このようなワイン醸造所は、観光客の誘致に一役買っており、それがこの地方の産業の育成にもつながった。
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