ローレンス・ゴードン
ローレンス・ゴードン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 22:50 UTC 版)
初作『ソウ』の主人公で、同作のゲームの被験者の1人。外科医師。『ソウ ザ・ファイナル3D』でゲームの生存者として再登場する。 『ソウ』において、バスルームに足枷で繋がれ、「制限時間内に同じく捕らわれた男・アダムを何らかの手段で殺せなければ、妻子は殺され自らも脱出できずに餓死する。」というゲームにかけられた被験者。当然最初は躊躇していたが、家族の悲鳴を聞き続けたことで追い詰められ半狂乱となり、用意されていた糸鋸で自らの右足首を切断し足枷から逃れる。それでもアダムを殺さず、助けを呼ぶためにバスルームを脱出。その後の生死は不明だった。(『ソウ』)。しかし、出血多量で気を失っているところをジョンに助けられて生還しており、さらにゲームの影の協力者であったことが『ソウ ザ・ファイナル3D』で判明する。その存在はアマンダとホフマンにも知らされていなかった。 元は冷然とした性格で、良くも悪くも医者としての診療行為を単なる仕事として割り切っており、特に患者と感情を通わせることもなく淡々と職務を行っていた。また、仕事を第一として家庭を蔑ろにし、不倫もしていた。ジョンは患者の1人で、彼の癌を発見し余命告知したのがゴードンだった。 命の重さや家族の大事さを知るためとしてゲームにかけられ、生還後はジョンの真意を理解し更生し、その後は進んでジョンを補佐する。ジョンを再生の恩人として尊敬し、ジョンもまた彼を元妻のジル以外で唯一信頼できる人物として接し、自分の死後にジルを通して渡したビデオで「ジルを見守ってほしい」と遺言を遺していた。登場こそしないが設定上では『ソウ2』の冒頭からゲームにも関与しており、『ソウ3』ではジョンに同僚のリン・デンロン医師を推薦する等、医学知識の助言やジョンでは実行できない手術等の医療技術を担当していた。 『ソウ ザ・ファイナル3D』ではジョンの生前からアマンダとホフマンを密かに監視していたことが明らかにされる。特にジョンの死後、ホフマンが跡を継ぐと脅迫めいた警告文を送りつけていた。彼が警察署を襲撃し、ジルを殺害したことでジョンの懸念が現実になったと確信する。ジルへの報復を終えて油断していたホフマンをライアンとブラッドの協力の元に襲撃し拉致、自身のゲームの現場であり、1作目の舞台であるバスルームに監禁する。そして脱出に必要な糸鋸などを一切与えずホフマンに「Game Over(ゲームオーバー)」と言い放ち、バスルームから立ち去った。 演じるのはケイリー・エルウィス。日本語吹き替えは大塚芳忠。
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