ロボットの「発明」とアンドロイドとは? わかりやすく解説

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ロボットの「発明」とアンドロイド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 06:19 UTC 版)

サイエンス・フィクション」の記事における「ロボットの「発明」とアンドロイド」の解説

ロボット」という言葉1921年チェコ・スロバキア作家カレル・チャペック書いた戯曲『R.U.R ロッサム万能ロボット会社』(「R.U.R」はチェコ語なので「エル・ウー・エル」と読む)で初め使われた(この戯曲出てくるロボットは、機械人ではなく人造人間に近い)。この戯曲では、ロボット人間代わる労働力として扱われている。 科学発展限りを尽くしたが、子供何故か生まれなくなり人間減少し労働力としてロボット大量に生産される世界舞台となる。ある時一人人道主義者女性が、ロボット達のこの境遇同情してロボットに心を持たせるよう、ロボット会社R.U.Rに掛け合う。彼女の申し出は、ロボット会社技術者達が彼女に惚れていたため、即刻叶う事になる。心を持ったロボットらは、自分たちの境遇憤怒し、反乱起こして人類滅ぼしてしまう。この小説は、ただ1人生き残った人類が、男女ロボット互いに相手をかばい合うのを見てロボットたちに「愛」が目覚めたのを知ったところで終わる。解釈はいくつかあるが、非人間的になった人類人間的なロボットとの対比用いて科学批判行っているという解釈主流である。 ロボットと並ぶ人造人間の名称、「アンドロイド」は、ヴィリエ・ド・リラダン長編小説未来のイヴ』(1886年)によってはじめ世に出された。この作品では、英国貴族エワルド卿が、完璧な肢体美貌持ちながら内面どうしようもない俗物であった美女アリシャ・クラリーに恋焦がれながら、その内面に失望して友人エディソン博士相談持ちかけた。エディソンアリシャそっくりのアンドロイドアダリー作る。エワルドがイギリス帰る船に貨物として積み込まれアダリーは船の沈没により失われ同船していたアリシャ死亡するからくも生き延びたエワルドはアダリー失われたことだけを嘆く。 両作品とも、急速な科学技術発展普及危惧し警告するという意図書かれていると言われる。しかし『R.U.R』や『フランケンシュタイン』の強烈な印象により、以降ロボット人造人間物は「ロボット製作者破滅させる」というプロット繰り返しとなり、これは後にアイザック・アシモフロボット工学三原則編み出すまで続く事となった。

※この「ロボットの「発明」とアンドロイド」の解説は、「サイエンス・フィクション」の解説の一部です。
「ロボットの「発明」とアンドロイド」を含む「サイエンス・フィクション」の記事については、「サイエンス・フィクション」の概要を参照ください。

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