リチウムポリマー‐でんち【リチウムポリマー電池】
読み方:りちうむぽりまーでんち
《lithium polymer battery》蓄電池の一。正極にリチウム金属酸化物、負極に炭素材を使用し、電解質として、ポリエチレンオキシドやポリフッ化ビニルデンなどを含む高分子ゲル(ポリマー)を用い、小型軽量化を図ったもの。電解液を使用しないため、液漏れしにくいという特徴がある。携帯電話やデジタルカメラ、ノートパソコンの充電池として利用される。リチウムイオンポリマー電池。リチウムイオンポリマー充電池。リチウムイオンポリマー二次電池。リチウムポリマーバッテリー。
リチウムポリマー電池
別名:リチウムイオンポリマー電池,リチウムイオンポリマー二次電池,ポリマー電池
【英】Lithium-ion polymer battery
リチウムポリマー電池とは、二次電池の一種で、電解質に高分子(ポリマー)を採用したリチウムイオン電池である。
リチウムポリマー電池の基本的な構造はリチウムイオン二次電池と同様であるが、電解質がゲル状になっており、エネルギー密度が高く、かつ扱いやすいという利点がある。様々な形状の電池が実現可能で、蓄積可能なエネルギー量も大きく、軽量である。メモリ効果も少なく充電の継ぎ足しに向いている。このため、ノートPCや携帯電話などで多く利用されている。
リチウムポリマー電池
ポリマー固体電解質を用いたリチウム電池のこと。ポリマー固体電解質とは、高分子材料と塩(えん)を相溶させ複合化した電解質で、リチウムポリマー電池は、負極にはリチウム金属フォイルなどポリマー固体電解質の複合体を、正極には活物質とポリマー固体電解質の複合体を、セパレーターにはポリマー固体電解質層を用い、これらをフィルム状にして絶縁体、集電体とともに層状に重ねて電池を構成する。この電池の特徴は、リチウム-イオン電池に比べ、液状の電解質を含まないため漏液がない、引火しにくく安全性が高い、形状の自由な設計ができるなどである。一方、60度以上の高温でないと性能が発揮できないという問題がある。
参照 リチウムイオン電池リチウムイオンポリマー二次電池
(リチウムポリマー電池 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/06 01:29 UTC 版)
リチウムイオンポリマー二次電池(リチウムイオンポリマーにじでんち)またはLiPo、Li-Po、リポ、リチウムポリマー、ポリマー電池は、リチウムイオン二次電池の一種である(以下ポリマー電池と記す)。
- ^ “リチウム・イオンとリチウム・ポリマーの相違点”. 製品サポート. ダイヤテック. 2015年10月30日閲覧。
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- ^ “リポバッテリーの取扱注意” (PDF). 株式会社セキド. 2016年5月9日閲覧。
- ^ a b “リチウムポリマー電池”. 株式会社小林通商. 2016年5月9日閲覧。
- ^ “ラミネート型リチウムイオンポリマー電池”. ソニーエナジー・デバイス株式会社. 2016年5月9日閲覧。
- ^ “iPhone 6 Teardown”. iFixit. 2016年5月9日閲覧。
- ^ “動力用LiPoバッテリー”. 株式会社イーグル模型. 2016年5月9日閲覧。
- 1 リチウムイオンポリマー二次電池とは
- 2 リチウムイオンポリマー二次電池の概要
- 3 関連項目
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