ラリークロスへの転向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 03:11 UTC 版)
「ペター・ソルベルグ」の記事における「ラリークロスへの転向」の解説
2013年はフォードとの契約延長交渉がまとまらず、WRC参戦を断念。代わりに自らのラリー活動の原点となったラリークロスへの回帰を発表した。スウェーデンのトルスビーでPSRX(ペター・ソルベルグ・ラリー・クロス)を立ち上げ、ヨーロッパ・ラリークロス選手権 (ERX) に参戦し、最終ランキングは8位。ソルベルグ自身は2014年にWRCへ復帰することを希望し、新規参戦するヒュンダイのドライバー候補にも挙げられた。しかし、ヨーロッパ・ラリークロス選手権が2014年から世界ラリークロス選手権 (World RX) に昇格することから、引き続きラリークロスに参戦することを決めた。 2014年はPSRXのシトロエン・DS3に乗りWorld RXへ参戦。シーズンを通して安定して上位の成績を挙げ、残り2戦を残して第10戦イタリアにおいて初代チャンピオンを獲得。史上初めて、2つのFIA世界選手権シリーズでチャンピオンを獲得したドライバーとなった。2015年はリアム・ドランとの共同チームSDRXから参戦。プジョーワークスの新鋭ティミー・ハンセン (Timmy Hansen) とタイトルを争い、最終戦で選手権連覇を決めた。 2016年は開幕戦ポルトガルで勝利を上げるも、後のレースではなかなかポイントが得られず、ランキング4位に終わった。2017年はWRCに復帰するトヨタからオファーを受けたものの、引き続きラリークロス選手権にフォルクスワーゲンの技術支援を受け、ポロGTi RXで参戦。2017年・2018年にPSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンがチームタイトルを連覇し、チームメイトのヨハン・クリストファーソン (Johan Kristoffersson) がドライバーズタイトルを連覇するという成功を収めた。ソルベルグ自身はカスタマー向けのラリーカー、フォルクスワーゲン・ポロGTI R5の開発に携わり、2018年のWRCカタルーニャにて6年ぶりにWRCにスポット参戦し、WRC2クラスで3位入賞を果たした。 2019年はフォルクスワーゲンのWorld RXプログラムが終了したため活動休止となり、ソルベルグは今季限りで世界選手権レベルのトップカテゴリから引退することを表明した。WRC初優勝とチャンピオンを決めた思い出のラリーGBにて、WRCキャリアにピリオドを打つ。ラリーGBには息子のオリバーも参戦し、WRCデビューを果たす。
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