【マランの空戦十則】(まらんのくうせんじっそく)
イギリス空軍のエースパイロット、アドルフ・マラン(撃墜32機)が記した空中戦における10か条の教則。
原題 TEN OF MY RULES FOR AIR FIGHTING (我が空戦十則)
- Wait until you see the whites of his eyes. Fire short bursts of one to two seconds only when your sights are definitely "ON".
敵の白目が見えるまで待て。確実に捕捉した場合にのみ1秒から2秒の射撃を行え。
- Whilst shooting think of nothing else, brace the whole of your body, have both hands on the stick concentrate on your ring sight.
射撃時は集中せよ。全身を引き締め操縦桿を両手で握り照準に専念せよ。
- Always keep a sharp lookout. "Keep your finger out".
常に警戒を厳にせよ。“鼻をほじる暇は無い”
- Height gives you the initiative.
高度は戦闘の主導権を握る。
- Always turn and face the attack.
常に旋回し攻撃のため正対せよ。
- Make your decisions promptly. It is better to act quickly even though your tactics are not the best.
即時に決断せよ。その戦術は最良ではなくとも即時行動は良である。
- Never fly straight and level for more than 30 seconds in the combat area
戦場では30秒以上水平飛行をしてはならない。
- When diving to attack always leave a proportion of your formation above to act as a top guard.
攻撃のため降下する場合は、必ず僚機に上空警護をさせよ。
- INITIATIVE, AGGRESSION, AIR DISCIPLINE, and TEAM WORK are words that MEAN something in Air Fighting.
空中戦ではイニシアチブ、積極果敢、規律、チームワークが重要である。
- Go in quickly - Punch hard - Get out!
素早く接近し、強烈なパンチを食らわせ、即逃げろ!
マランの空戦十則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 22:58 UTC 版)
「アドルフ・マラン」の記事における「マランの空戦十則」の解説
敵の白眼が見えるまで待て。確実に敵を視界に捉えたならば、1~2秒間の短い射撃を行え。 射撃の間は何も考えるな。身体を引き締め、両手で操縦桿を握り照準に集中せよ。 常に警戒を怠るな。 高度は戦闘の主導権を握る。 常に旋回し攻撃のために正対すること。 即断せよ。君の戦術がベストでなくとも、即時行動に移るべし。 戦闘空域で30秒以上水平飛行をするな 対地攻撃を行う際は、上空援護のために僚機を必ず残しておくこと。 空戦においては「先制攻撃」「積極果敢」「規律」「チームワーク」が重要である。 素早く突っ込み強烈なパンチ、そして逃げろ。
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