マスダンパー型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 04:03 UTC 版)
建物の最上部などに「おもり」を設置し、おもりと建物の間に生じる力を利用して建物の振動を低減させるもので、動吸振器の一種。揺れているブランコに乗っている人が自らの重心を動かすことで急激に揺れを止める様子を想像すると良い。日本のゼネコンからは、シリーズ化されたアクティブ制震機構がいくつも出ている。おもりと建物を連結するばね(または振り子)やダンパーを振動学的に適切に調整したパッシブ制震のものをTMD (Tuned Mass Damper)、おもりと建物を連結するばね(または振り子)やダンパーを動的に制御し調節するセミアクティブ制震のものをATMD (Active Tuned Mass Damper)、コンピュータにより解析を行い、おもりをアクチュエータやリニアモーターで応答を制御するのに適した動きをさせるAMD (Active Mass Damper) 等がある。ただ、建物に載せるおもりには限度があり、出せる力が小さいため、殆どの場合で地震ではなく風に因る振動を対象としている。
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