マスコミュニケーションの理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 06:20 UTC 版)
「マスコミュニケーション」の記事における「マスコミュニケーションの理論」の解説
マスコミュニケーションは情報学やメディア研究によって以下のように説明されている。 マスコミュニケーションのモデル マスコミュニケーションの全体像・モデルとしては、シャノンとウィーバーの「情報伝達モデル」(情報理論)が有名である。 送り手に関する考察 マスコミュニケーションの送り手である、マスメディアについては効果・影響力が盛んに論じられてきた。 1920年代から1940年代はラジオやレコードが普及した。弾丸を打ち込まれるように強力な効果がある(弾丸理論)ので、宣伝に利用できる(プロパガンダ理論)と考えられていた。1940年代から1960年代になると、コミュニケーションには2つの段階があり、一般人はオピニオンリーダーやゲートキーパーの意見に従っているので、限定的な効果しかないと考えられるようになった(普及理論など)。 1960年代から1980年代になるとテレビが普及した。マスメディアには「議題設定効果」や「培養効果」(カルティベーション理論)があり、少数派は「沈黙の螺旋」に陥って意見を言えなくなる。強力な効果があると再び考えられるようになった。 またマスメディアの背後では、大企業や資本家などが操っている(ポリティカル・エコノミー理論)という説もある。 マスメディアのあり方として、一時期に一部の対象を悪者に仕立て上げてバッシングを行うことで大衆の支持を恣意的に作り出す偏向報道などの問題も指摘されている。 受け手に関する考察 1920年代から1940年代は、視聴者は受身であり言いなりになる(弾丸理論)と考えられていた。1960年から1980年代になると、視聴者は満足度などを考えて、自分でメディアを選別している(アクティブ・オーディエンス理論)と考えるようになった。また送り手が意図したように視聴者は解釈していない場合があると言った研究(カルチュラル・スタディーズ)もなされるようになった。
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