ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン
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ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン(ポリえんかジベンゾパラジオキシン Polychlorinated dibenzo-p-dioxins;略称PCDD)は、ジベンゾ-p-ジオキシンに複数の塩素原子が付加した共通構造を持つ一群の化合物。毒性、蓄積性および残留性のある環境汚染物質として知られる。
- 1 ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシンとは
- 2 ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシンの概要
ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン
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「1,4-ジオキシン」の記事における「ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン」の解説
詳細は「ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン」を参照 その環境汚染の深刻さから、科学的な文脈でdioxin(ダイオキシン)といった場合、一般的には、ジベンゾ-1,4-ジオキシンの塩化誘導体、より正確にはポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン(PCDD)を指す。その中でも四塩化誘導体の2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-1,4-ジオキシン(TCDD)が最もよく知られている。PCDDはハロカーボンに分類され、その親油性からヒトや野生動物の体内に生物蓄積し、催奇性、変異原性、発癌性を持つことが知られている。 PCDDは、燃焼、塩素漂白、製造工程等で、熱と塩素の組み合わせにより発生する。塩素は地球環境中に存在するため、火山や森林火災等の自然活動によってもPCDDは生成する。しかしながら、大部分のPCDDは人間活動によって生産されている。 人為的な曝露としては、マラヤ危機の際のイギリス軍やベトナム戦争の際のアメリカ軍によって撒かれたオレンジ剤やセベソ事故、ヴィクトル・ユシチェンコの中毒等が知られている。 ポリ塩化ジベンゾフランはPCDDの関連物質であり、「ダイオキシン」に含められることもある。
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