ホモ・ゲオルギクス
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ホモ・ゲオルギクス(Homo georgicus)は、化石人類の一種である。1999年から2001年にジョージアのドマニシで頭蓋骨と下顎骨が発見され、2002年に公表された。現生人類へは繋がらないジャワ原人・北京原人などの東南アジアへ拡散したホモ・エレクトスの前段階に当たる種であると考えられている[1]。化石は約180万年前のものである。1991年にジョージア人科学者David Lordkipanidzeが率いる国際チームが初めて発見したが、発掘には至らなかった。側からは道具や動物の骨が発見された。
- ^ Vekua, Abesalom; Lordkipanidze, David; Rightmire, G. Philip; Agusti, Jordi; Ferring, Reid; Maisuradze, Givi; Mouskhelishvili, Alexander; Nioradze, Medea et al. (Jul 2002). “A new skull of early Homo from Dmanisi, Georgia”. Science 297 (5578): 85–9. doi:10.1126/science.1072953. ISSN 0036-8075. PMID 12098694.
- ^ Wilford, John Noble (2007年9月19日). “New Fossils Offer Glimpse of Human Ancestors”. The New York Times 2009年9月9日閲覧。
- ^ Lordkipanidze, David; Tea Jashashvili, Abesalom Vekua, Marcia S. Ponce de León, Christoph P. E. Zollikofer, G. Philip Rightmire, Herman Pontzer, Reid Ferring, Oriol Oms, Martha Tappen, et al. (20 September 2007). “Postcranial evidence from early Homo from Dmanisi, Georgia”. Nature 449 (7160): 305–310. doi:10.1038/nature06134. PMID 17882214.
- ^ Rightmire, G. Philip; Van Arsdale, Adam P.; Lordkipanidze, David (June 2008). “Variation in the mandibles from Dmanisi, Georgia”. Journal of Human Evolution 54 (6): 904–8. doi:10.1016/j.jhevol.2008.02.003. ISSN 0047-2484. PMID 18394678.
- 1 ホモ・ゲオルギクスとは
- 2 ホモ・ゲオルギクスの概要
ホモ・ゲオルギクス
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1991年から2005年にかけて、ドマニシでは初期人類の化石が出土した。これらの人骨は「ホモ=エレクトゥス=ゲオルギクス」もしくは「ドマニシ原人」と呼ばれている。おおよそ180万年前に生息していたとみられ、現在ではホモ・エレクトスの亜種であるとする意見がある。コーカサス地方における初期人類の化石の中でも代表的なものである。今まで4個体の骨格が発見されており、四肢骨や脊椎は比較的発達しているものの上体に関しては原始的な形態をとどめているとされている。ドマニシ原人の発見以前は、アフリカで誕生した人類が他の大陸へと進出した時期について、ちょうど約100万年前であるという説が学界の多数を占めていた。しかしドマニシにて人骨が発見され研究が進み、約190万年前にホモ・エレクトスが誕生してから間もなく出アフリカが行われた可能性が濃厚となってきている。
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