【ベントラルフィン】(べんとらるふぃん)
ventral fin
飛行機の尾部下面に取り付けられた小翼。
垂直尾翼の水平安定性を助ける働きをする。尾翼の一種と考えることもできる。
離着陸時に邪魔となるおそれがあるので、小さいものを2枚取り付けるのが一般的である。
MiG-23などのように、離着陸時に折りたたむものも存在する。
(F-16のベントラルフィン)
ベントラルフィン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/02 00:01 UTC 版)
高迎え角で機動を行うジェット戦闘機や風の影響を受けやすい巨大レドームを持つ早期警戒管制機などでは、通常の垂直安定板だけでは横方向の安定性が不足することがある。この対策として、既存の垂直安定板を増積(大型化)するよりも、機体下部に下向けて第2の垂直安定板を追加したほうが小型の安定板で大きな安定効果を得ることができる場合がある。この機体下部に備えられた小型の垂直安定板をベントラルフィン(英語: ventral fin、腹びれ)と呼ぶ。 ベントラルフィンの装着方法としては、F-105 サンダーチーフやMiG-21 フィッシュベット、零戦のように機体中心線に1枚の場合もあれば、F-8 クルセイダーやボーイング737 AEW&C、F-16のように機体下部左右に振り分けて2枚の場合もある。ベントラルフィンが装着される機体後部下側は、離着陸時に地面と接近する箇所なため、あまり上下方向に大型化することは難しい。MiG-23 / MiG-27やXF8U-3のように、離着陸時に左右方向へ折り畳める機構を組み込んでいる機体もある。 事例は少数だが、胴体から離れた主翼の中ほどやナセルにベントラルフィンが装着されている機体もある。
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