ブラックビーン
パプアニューギニア、オーストラリア、ニューカレドニア、ニューヘブリデスなど、アジアの熱帯地域より東の地域にみられ、一層一種といわれています。パプアニューギニアに産する市場材のなかでは、色が黒色を帯びている木材は黒檀の類を除くと、このブラックビーンが唯一のものです。美しい木材ですが、パプアニューギニアのニューブリテン島の例ですと、胸高直径は1mをこえていますが、生育している数が少ないので、蓄積が少なく、市場材とはなりにくいでしょう。 ■木材 ■用途 |
ブラックビーン (ジャックと豆の木)
●オーストラリアの東部から北部に分布しています。熱帯雨林のなかに生え、高さは10~15メートルになります。葉は奇数羽状複葉で濃緑色、密集した丸い樹冠を形成します。春から初夏にかけて、鮮やかな赤橙色の花を咲かせます。花後には大きな莢果をつけ、なかにはゴルフボールくらいの真っ黒な種子が3~5個入っています。この種子は有毒だと考えられていますが、アボリジニの人々は水に晒して森のなかでの食料とするそうです。園芸上は「ジャックと豆の木」と呼ばれています。
●マメ科カスタノスペルムム属の常緑高木で、学名は Castanospermumaustrale。英名は Black bean, Moreton bay chestnut。
オヤマノエンドウ: | オキシトロピス・ヤックイニー 海馬島紫雲英 礼文草 |
カスタノスペルムム: | ブラックビーン |
キノメトラ: | ナムナムの木 |
ギムノクラドゥス: | ギムノクラドゥス・ディオイクス |
クサネム: | 草合歓 |
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