フィブロネクチン検査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 17:04 UTC 版)
「フィブロネクチン」の記事における「フィブロネクチン検査」の解説
早産の危険性の検査法である。膣分泌液中の胎児性フィブロネクチンを測定することで、それまで曖昧だったヒト妊婦の早産の危険性を的確に検査できる。 詳細は「胎児性フィブロネクチン」を参照
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フィブロネクチン検査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 14:41 UTC 版)
「胎児性フィブロネクチン」の記事における「フィブロネクチン検査」の解説
ヒトでは、妊娠していない女性の膣分泌液中に胎児性フィブロネクチンは検出されないが、受精後20日目ごろから絨毛膜トロホブラスト細胞が胎児性フィブロネクチンを産生し、羊水中や母体血清中に高濃度で存在する。妊娠20週以前は高い値を示すが、しかし、妊娠22週以上で卵膜に障害のない妊婦の場合、頚管粘液中や膣分泌物中にはほとんど検出されない。従って、検査は24週以降に用いられる。 細菌感染や物理的な事由で、卵膜が損傷したり脆弱になると、膣分泌液中に胎児フィブロネクチンがもれてくる。このことを利用し、膣分泌液中に胎児フィブロネクチンがあるかどうかを検査することで、卵膜が損傷したり脆弱になったことを検知できる。卵膜の異常を検知することで早産の危険性が把握できるのである。 早産は妊娠37週以前の分娩で、その数は全出産の約10%にあたる。膣分泌液中の胎児フィブロネクチンは、早産発生の1-2週間前から高い値を示す。切迫早産等、破水が生じた場合は、膣内に胎児性フィブロネクチンが検出される。逆に言うと、膣分泌液中に胎児性フィブロネクチンが検出されなければ、2週間以内の出産の可能性はほとんどない 。 出産の直前に羊膜が破れ、羊水が体外に出る。これを破水(はすい)というが、羊水が漏れているかどうかを胎児性フィブロネクチンを検査することで確実(98.2%)に検知できる。 子宮頸管の拡張前の自動的早産の良い指標である。
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