パーリ仏典とは? わかりやすく解説

パーリ仏典

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/11 04:41 UTC 版)

パーリ仏典パーリ語仏典パーリ聖典Pali Canon)、あるいはパーリ三蔵: Tipiṭaka, ティピタカ三蔵のこと)は、南伝の上座部仏教に伝わるパーリ語で書かれた仏典である。北伝の大乗仏教に伝わる漢語・チベット語の仏典と並ぶ三大仏典群の1つ。パーリ経典パーリ語経典)とも呼ばれることがある。


注釈

  1. ^ 『南伝大蔵経』や、中村元らの翻訳本は、これを底本としている。
  2. ^ 現在、大蔵出版から刊行され続けている片山一良訳の『パーリ仏典』シリーズは、これを底本としている。

出典

  1. ^ a b パーリ語とは - 世界の主要言語がわかる事典/講談社/コトバンク
  2. ^ 『バウッダ [佛教]』 中村元 講談社学術文庫 p.100
  3. ^ 『バウッダ [佛教]』 中村元 講談社学術文庫 p.101
  4. ^ 山中行雄「東南アジアおよび南アジアにおけるパーリ語文献の写本伝承」印度學佛教學研究 65 (2), 757-756, 2017 NII論文ID 130006314815
  5. ^ 下田 正弘「「正典概念とインド仏教史」を再考する――直線的歴史観からの解放――」印度學佛教學研究 68 (2), 1043-1035, 2020-03-20  NII論文ID 130007899192
  6. ^ 清水俊史「パーリ上座部における正法と書写聖典」、『佛教大学仏教学会紀要 23』pp.19-41, 2018-03-25
  7. ^ ユネスコ「世界の記憶」公式サイト(英語) “Gilgit Manuscrpit”(ギルギット写本) の項。https://www.unesco.org/en/memory-world/gilgit-manuscript
  8. ^ 日本古写経研究所 https://www.icabs.ac.jp/research/koshakyo 閲覧日2023年11月11日
  9. ^ 増一阿含経
  10. ^ パーリ仏典 片山良一訳 - 大蔵出版
  11. ^ 南伝大蔵経とは - ブリタニカ国際大百科事典/コトバンク
  12. ^ 全文表示|著作権切れ書籍データのネット公開停止 出版社側からの抗議に国会図書館が折れる : J-CASTニュース”. 2015年11月9日閲覧。
  13. ^ 湯浅俊彦編著「電子出版と電子図書館の最前線を創り出す」(出版メディアパル、2015)、pp.201-203。
  14. ^ インターネット提供に対する出版社の申出への対応について”. 2018年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月9日閲覧。 国立国会図書館、2014年1月
  15. ^ ☆ シリーズ最新刊!! ☆パーリ仏典 3-9相応部(サンユッタニカーヤ)大篇Ⅰ”. www.daizoshuppan.jp. 大蔵出版. 2023年6月20日閲覧。
  16. ^ 春秋社 (2023年7月14日). “小部経典 第一巻”. webcache.googleusercontent.com. www.shunjusha.co.jp. 2023年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月1日閲覧。


「パーリ仏典」の続きの解説一覧

パーリ仏典

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 17:31 UTC 版)

四諦」の記事における「パーリ仏典」の解説

パーリ語経典は、釈迦はこの四諦それぞれを示(これこそ苦であるなどと四諦それぞれ示すこと)・勧(苦は知るべきものであるなどと四諦修行勧めること)・証(私はすでに苦を知ったなどと四諦証したことを明らかにすること)の三転から説き三転十二行相)、如実知見得たので、神々と人間を含む衆生の中で「最上の正し目覚め」に到達した宣言する至ったとする。 パーリ語経典長部『沙門果経』では、四諦は、沙門出家修行者比丘・比丘尼)が、戒律具足戒波羅提木叉順守によって清浄な生活を営みながら、止観瞑想修行精進し続けることで得られる六神通最終段階「漏尽通」に至って、はじめてありのままに知ることができると述べられている[要検証ノート]。 仏教学者三枝充悳は、スッタニパータはじめとする詩句表現するパーリ語には異同見られるとし、調査によって、①苦集滅道のみで四諦の語がない→②苦集滅道四諦の語もある→③四諦の語のみあり、の順に発展して四諦の語が広く知られてからは、とくに苦集滅道説く必要性消えた推測している。

※この「パーリ仏典」の解説は、「四諦」の解説の一部です。
「パーリ仏典」を含む「四諦」の記事については、「四諦」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「パーリ仏典」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「パーリ仏典」の関連用語

パーリ仏典のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



パーリ仏典のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのパーリ仏典 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの四諦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS