パワハラ疑惑を巡る騒動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/19 07:02 UTC 版)
「塚原千恵子」の記事における「パワハラ疑惑を巡る騒動」の解説
2018年(平成30年)8月29日、2016年リオデジャネイロ五輪代表の宮川紗江に速見佑斗コーチが暴力を振るったとして協会が同コーチを無期限登録抹消処分にした事に関連して、速見コーチを擁護する宮川が会見を開いて千恵子と夫の塚原光男による宮川に対するパワハラや朝日生命体操クラブへの引き抜きを目論んでいたとを告発した。それによれば千恵子は「このままでは五輪には出られなくなるよ」と脅し、「家族でどうかしている、宗教みたい」と高圧的な発言をしたとしている。 体操協会は8月30日に第三者委員会の設置を決めた。体操協会の会見で具志堅幸司副会長は「(塚原女子強化本部長は)決定権はお持ち。それが人の心を傷つけたり、自分に有利になったりするような(権力の)使い方はコーチとして失格だと思う」と千恵子の権限に言及。同日、千恵子は宮川が述べた「このままでは五輪には出られなくなるよ」の発言に対しては、宮川が当落線上の微妙な位置にいてけがなどもあった事からの発言であり、「宗教みたいね」発言に対しては宮川が速見コーチからの暴力(体罰)を「練習の一環である」と家族とともに受け止めている事への発言であったと語った。またTBS「ビビット」の電話取材に対して、「(第三者)委員会って誰を調べるの?誰を調べるのかね。私達かね?」「私達が協会辞めたら相当なことになるよ。もっと言いたいこと言うよ」と体操協会の対応に対する不満も述べている。 8月31日に塚原光男とともに代理人弁護士を通じ「私たちにも責任があることは確か。私たちの言動で深く傷つけたことを本当に申し訳なく思っております」と文書で謝罪した。しかしこの謝罪文のなかに宮川への反論も含まれていたことが批判されたため、そのことについて9月2日に再び謝罪文を発表している。 9月7日、この件で協会は第三者委員会を設置、10日には塚原夫妻の職務一時停止を決定した。そして12月10日、第三者委員会は夫妻による宮川へのパワハラを認定しないとして、同時に協会は夫妻の職務停止処分解除を決定した。同月22日、2019年3月の任期満了により、女子強化本部長職を退任することを発表する。
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