パニック (小説)
パニック小説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/20 15:05 UTC 版)
生物の異常増殖などによる人間社会のパニックを描く作品で、SF的な設定とも言える。『滅びの笛』は笹の開花によって大量に増殖した鼠に山梨県が襲われ、社会が崩壊していく過程が描かれる。その続編『滅びの宴』では、再度大発生した鼠が東京になだれ込む。『蒼茫の大地、滅ぶ』は中国大陸で発生した飛蝗の大群により日本の東北地方が壊滅する。『悪霊刑事』は人間に卵を産みつける蠅が鹿児島で大発生する。鼠大発生のモチーフは短編「憑神」(『憑神』)にも用いられている。短編「廃虚」(『妖魔』)では、清潔なニュータウンがヤスデの大発生で崩壊する。『時の旅』は森林伐採による土石流災害と、それを引き起した森林行政の腐敗を描き、『濫觴の宴』と同様の自然保護を謳っている。「癌病船」シリーズは世界中の難病の研究と治療のための最新鋭設備とスタッフを備えた癌病船の、政治的抗争や、謎のウイルスとの戦いを描いている。これらの作品は危機に際しての人間の行動を描くとともに、社会全体への根源的な疑問にまで迫る、西村作品ではもっとも迫力を持つ部類となっている。 作品リスト 『滅びの笛』光文社 1976年(「宝石」1976年) 『蒼茫の大地、滅ぶ』(上・下)講談社 1978年 『滅びの宴』光文社 1980年 『時の旅』徳間書店 1986年 『悪霊刑事』徳間書店 1988年 癌病船シリーズ『癌病船』講談社 1981年(「小説現代」1980年10月-81年2月号) 『癌病船応答セズ』講談社 1986年
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「パニック (小説)」の例文・使い方・用例・文例
- パニックになるんじゃない,落ち着いて
- 火が出たとき観客はパニックに陥った
- 彼のサイン会では,ちょっとしたパニックくらいは起こるだろう
- 火事で劇場はパニックになった
- パニック買い
- パニック発作
- パニック状態になる
- もしこのニュースを発表したらパニックが起こるだろう
- 突然のパニック
- 人々はパニックに陥った
- パニック寸前である
- 私はパニック発作持ちである。
- 彼はただちょっとしたパニック発作があるんだ。
- 彼は今、パニック状態にある。
- 私たちはパニック状態でした。
- そこに居合わせたみんながパニックになった
- 何がなんだか分からない。頭がパニックに陥って整理がつかない。
- 列車が脱線すると、たちまちパニック状態になった。
- そのうわさがパニックを起こした.
- パニック的な銀行の取り付け騒ぎ.
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