ダーウィンレアとは? わかりやすく解説

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ダーウィン‐レア【Darwin's rhea】

読み方:だーうぃんれあ

全長95センチダチョウ似たペルー南部からアルゼンチン南部パタゴニアにかけてのアンデス山脈高地にすむ。数は減少している。


ダーウィンレア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/17 13:22 UTC 版)

ダーウィンレア
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: レア目 Rheiformes
: レア科 Rheidae
: レア属 Rhea
: ダーウィンレア R. pennata
学名
Rhea pennata
d'Orbigny, 1837
シノニム
  • Pterocnemia pennata (d'Orbigny 1834) Chubb 1913
  • Rhea darwinii Gould 1837[2]
  • Pterocnemia darwinii (Gould 183)
  • Struthio darwinii (Gould 1837)
  • Rhea nana Lyddekker 1894
英名
Darwin's rhea
lesser rhea
亜種

ダーウィンレアRhea pennata)またはレッサーレアレア目レア科レア属に属す飛べない鳥類

特徴

体高90-100cm、体長92-100cm、体重15-28.9kg[4][5]。ほとんどの平胸類より大きな翼を持ち、それを使って上手く走ることが可能である。時速60kmで走ることができ、捕食者から逃れることができる。爪先の鋭い爪は効果的な武器である。羽毛は後羽がないという点でダチョウのそれに似ている[6]。羽毛には茶色と白の斑点がある。足根骨の上部にも羽毛がある[4]。足根骨は28-32cmの長さがあり、前面に18枚の水平プレートがある[4]

分類

伝統的に3亜種を認めてきた。

IUCNは前者の2亜種を別種 R. tarapacensis としている[9][8]。この2亜種はともに Charles Chubbによって1913年に記載[3]garleppitarapacensisの幼生シノニムの可能性あり。

生態

主に草食性で、小動物 (トカゲ、カブトムシ、バッタ) も時々食べる。主にサボテンやサボテンの果実、草などを食べる[4]。静かな鳥だが、雛の様な声で口笛を吹くときと、オスがメスを探している時は鳴き声が大きくなる[4]。オスは、一度卵を孵化させる際に攻撃的になるため、メスは後の卵を巣の中ではなく巣の近くに産む。卵のほとんどはオスによって巣に移されるが、一部は外に残り、そこで腐ってハエを引き付ける。オス、そして後に雛が、これらのハエを食べる。抱卵期間は30-44日で、抱卵数は5-55個。卵は87-126mmで、緑がかった黄色である[4]。雛は3歳までに成熟する。繁殖期以外は非常に社交的で、性別も年齢もさまざまな5-30羽のグループで活動する[4]

脚注

  1. ^ a b BirdLife International (2018). Rhea pennata. IUCN Red List of Threatened Species 2018: e.T22728199A132179491. doi:10.2305/IUCN.UK.2018-2.RLTS.T22728199A132179491.en. https://www.iucnredlist.org/species/22728199/132179491 2022年9月17日閲覧。. 
  2. ^ Peters, James L. (1979)
  3. ^ a b c d Brands, S. (2008)
  4. ^ a b c d e f g Davies, S.J.J.F. (2003). "Rheas". In Hutchins, Michael (ed.). Grzimek's Animal Life Encyclopedia. Vol. 8 Birds I Tinamous and Ratites to Hoatzins (2nd ed.). Farmington Hills, MI: Gale Group. pp. 69–74. ISBN 0-7876-5784-0.
  5. ^ Elliott, Andrew (1992)
  6. ^ Perrins, C. (1987)
  7. ^ a b Clements, J (2007)
  8. ^ a b Jaramillo et al. (2003)
  9. ^ BirdLife International (2016). Rhea tarapacensis. IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22728206A94974751. https://www.iucnredlist.org/species/22728206/94974751 2022年9月17日閲覧。. 

ダーウィンレア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 07:09 UTC 版)

レア (鳥類)」の記事における「ダーウィンレア」の解説

ダーウィンレア(Rhea pennata)は、90 - 100センチメートル背丈をもつ。翼羽、他の種よりも上手に走ることができるように、走鳥類としては大きめである。捕食者から逃れる際の速度時速60キロメートルにもなる。また、翼の先に付いている強力なカギ爪武器として使う。 オスは卵を孵化させている間、攻撃的になる。このためメス次に生む卵を巣の中ではなく巣の脇に置く。たいていの場合オスはその卵も巣の中に取り込むが、ときどき取り込まれずに腐ってハエたかっていることがあるオス生まれたヒナはこのハエ食べる。 繁殖期以外には、ダーウィンレアはたいへん社交的である。老若男女とりまぜた5 - 30羽の群れで生活をしている。 ダーウィンレアはパタゴニアアンデス高原のひらけた草原地帯生息するが、いずれの生息地でも絶滅寸前である。ワシントン条約 (CITES)では付属書Iに掲載されている。 lesser rheaや、Pterocnemia pennata、R. macrorhynchaと呼ばれることもある。 生息地域現地語であるグアラニー語では「ニャンドゥー」 (Ñandú)と呼ばれるまた、アイマラ語では「スーリ」 (Suri)と呼ばれる

※この「ダーウィンレア」の解説は、「レア (鳥類)」の解説の一部です。
「ダーウィンレア」を含む「レア (鳥類)」の記事については、「レア (鳥類)」の概要を参照ください。

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