ダイナブック【Dynabook】
ダイナブック構想
別名:ダイナブック
【英】Dynabook concept, Dynabook
ダイナブック構想とは、米国のコンピュータ科学者であるアラン・ケイ(Alan Kay)が提唱した理想のコンピュータ像である。
理想のコンピュータとは、「対話型インターフェース(GUI)を搭載し、子供でも扱え、片手でも持ち運びが可能であり、低価格なパーソナルコンピュータ」と想定され、ダイナミック(dynamic)なパーソナルメディアであり、本のようなものであるということから、ダイナブック(Dynabook)と名付けられたとされる。
ダイナブックはあくまで構想であったが、XEROXのパロアルト研究所(PARC)において具現化する試みがなされ、GUIベースのOSを搭載したコンピュータ環境「Alto」が生み出された。Altoはその当時で可能な技術を用いて構築されたものであり、理想とは言えなかったために「暫定ダイナブック」(Interim Dynabook)と呼ばれた。暫定ダイナブックにおけるソフトウェア環境はSmalltalkで構築されている。
なお、暫定ダイナブックは製品化に至らなかったが、スティーブ・ジョブズが影響を受け、その後、アップルコンピュータのMacintoshの誕生のきっかけとなったという逸話が知られている。
ちなみに、東芝のノートパソコンであるダイナブック(dynabook)は、アラン・ケイのダイナブックを意識したとされているが、直接関係はない。また、ダイナブック構想で想定されたパーソナルコンピュータという言葉は、現代のパーソナルコンピュータを指しているわけではない。
参照リンク
Tracing the Dynabook - (英文)
ダイナブック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/03 18:25 UTC 版)
ダイナブック(Dynabook)とは、アラン・ケイが提唱した理想のパーソナルコンピュータ(パソコン)である。
- ^ Inc, mediagene (2010年2月26日). “パソコンの父によるとiPadは世界を制することになるらしい(動画)”. www.gizmodo.jp. 2021年4月11日閲覧。
- ^ “「アラン・ケイの言語」を拒否したAppleに非難の声”. WIRED.jp. 2021年4月11日閲覧。
- ^ “アラン・ケイのiPadファーストインプレッション”. Togetter. 2021年4月11日閲覧。
- ^ “ScratchJr” (英語). App Store. 2021年4月11日閲覧。
- 1 ダイナブックとは
- 2 ダイナブックの概要
- 3 iPad
- 4 外部リンク
ダイナブックと同じ種類の言葉
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