タンク洗浄
読み方: たんくせんじょう
【英】: tank cleaning
【英】: tank cleaning
タンク洗浄とは、タンカーのカーゴ・タンク、あるいは陸上の石油タンクの内部を冷水または温水を用いて洗浄することをいう。 タンカーにおいては、カーゴ・タンクに清浄なバラストを注水するため、あるいはカーゴ・タンク内の修理などのために、貨油で汚れたタンクを洗浄することをいう。 その洗浄方法は、ポンプで海水(または温海水)をタンク内部に噴射し、タンク内部に粘着している油分を洗い落とすことである。従来は、持ち運び式タンク洗浄マシンを使用していたが、近年のタンカーでは省力化を図るために、大型・大容量の固定式タンク・クリーニング・マシンとその配管をタンク内部に配置してあり、ポンプとバルブ操作のみでタンク洗浄が行えるようになっている。この場合、強力な海水噴射に伴ってタンク内に高電位の静電気ミストが発生するので、爆発防止の見地からタンク内のガス雰囲気をイナート・ガスで不活性状態にしておかなければならない。実際のクリーニング方法、度合いなどは、クリーニング用装置の種類、洗浄の目的、汚れ具合いなどによって異なる。石油タンクにおける洗浄は、開放点検作業が義務付けられるとともに重要化し、その方法について大別すると表のとおりである。当初は人海戦術に始まり、その効率化が求められるに従いミキサー溶解、温水循環、温油循環などの方式が検討され採用されてきた。また一時期ケミカル溶解などについても検討されたが、工賃および後処理などの観点から減少し、現在では、タンカー洗浄の応用としての原油を用いた気中溶解および油中溶解が主流になりつつある。 表 タンク・クリーニング工法の分類
|
タンク洗浄と同じ種類の言葉
- タンク洗浄のページへのリンク