コレストロール依存性細胞溶解素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 04:35 UTC 版)
「膜孔形成毒素」の記事における「コレストロール依存性細胞溶解素」の解説
肺炎レンサ球菌(Streptococcus pneumoniae)由来のニューモリシンなどのコレストロール依存性細胞溶解素(CDC)は、30–44個の単量体による260 Å(26 nm)の大きな膜孔を形成する。ニューモリシンの各単量体のαヘリックス部分は、α溶血素のような方法で膜貫通する両親媒性βヘアピンにコンフォメーション変化する前に巨大な多量体の表在性膜タンパク質複合体に会合する(図3)。CDCは細孔形成毒素のMACPFファミリーとホモログであり、両ファミリーの作用メカニズムは同じことが示唆されている(図4)。真核生物MACPFタンパク質は免疫防御で機能し、パーフォリンや補体C9などのタンパク質に見出される。 ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)由来のパーフリンゴリジンに密接に関連する高度に保存されたコレステロール依存性細胞溶解素のファミリーは、バチルス目細菌によって産生される毒素であり、anthrolysinやalveolysin、sphaericolysinを含む。Sphaericolysinは特定の昆虫に対して毒性を示す。
※この「コレストロール依存性細胞溶解素」の解説は、「膜孔形成毒素」の解説の一部です。
「コレストロール依存性細胞溶解素」を含む「膜孔形成毒素」の記事については、「膜孔形成毒素」の概要を参照ください。
- コレストロール依存性細胞溶解素のページへのリンク